Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー

2021年10月のイベント

平和と人道主義


使用言語:フランス語 (同時通訳付き)
日時: 2021年10月14日(木) 18: 00 - 20 : 00
場所: オンライン
講演者: ジル・カンパニョーロ(日仏会館・フランス国立日本研究所)

こちらのイベントは、Zoomを使って行います。

お申し込みはこちら
お申し込みご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。


メールの案内に従いイベントに参加してください。
(お申し込みの際にメールアドレスを誤って登録すると、招待メールが届きませんのでよくご確認ください。)

参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者-

Photo Campagnolo.jpg



平和の概念と人道的な(もしくは人道主義の)概念は、初の近代的国際人道活動組織である赤十字の創設から今日に至るまで、不可分の関係にある。一方の概念を脅かすものは、他方の概念が直面する危険を示唆する。平和であっても、人道的なものはまだ有効だろう(最近自然災害に対してその役割が拡張された)。しかし、平和ではないからこそ、人道主義的運動が生まれ、その存在意義を見出してきたのである。ここでは、今日の人道主義的運動が直面している危険性を強調したい。本講演では、人道的なものと平和という2つの概念の関係性について哲学的・社会学的な基盤、問題点、影響を探りたい。この2つの概念の関係性は、人々に第一に必要とされている食糧を供給するという「世界食糧計画」の昨年のノーベル平和賞(2020年)の受賞によって(1999年以降はとりわけ「国境なき医師団」)さらに強調された。



【司会】ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所



*本講演会は、展覧会「今、この時代に考える「人道」」の関連イベントです。

展覧会「今、この時代に考える「人道」」

日仏会館2階ギャラリー:2021年10月2日(土)〜10月16日(土)、13時〜18時
エビスガーデンプレイス:2021年10月2日(土)〜10月31日(日)、屋外展示

詳細はこちらをご覧ください:https://here-and-now.jp/

主催: 在日スイス大使館、赤十字国際委員会(ICRC)駐日代表部、日仏会館・フランス国立日本研究所、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所
協力:サッポロ不動産開発株式会社、東京都写真美術館、日本赤十字社
企画:スイス連邦外務省、赤十字国際委員会(ICRC)、エリゼ写真美術館(ローザンヌ)
東京展キュレーション・デザイン: so+ba design tokyo/zurich



* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

海洋学における日仏協力60年の歴史

[ シンポジウム ]

(通訳付き)
日時: 2021年10月20日(水) 13:00~17:20
場所: オンライン
講演者: ユベール=ジャン・セカルディ(仏日海洋学会名誉会長)、パトリック・プルーゼ(仏日海洋学会会長)、イヴ・エノック(仏日海洋学会副会長)、ジャン=クロード・ドーヴァン(カーン・ノルマンディ大学)、田中祐志(東京海洋大学)、高柳和史(三洋テクノマリン株式会社)、小池康之(日仏海洋学会)、戸谷玄(文部科学省)

こちらのイベントは、Zoomを使って行います。

お申し込みはこちら
お申し込みご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。


メールの案内に従いイベントに参加してください。
(お申し込みの登録メールアドレスに誤字があると、招待メールが届きませんのでよくご確認ください。)

参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者-



1020日仏海洋学会.jpg



第1部  「海洋学における日仏交流史」
第2部  「日仏海洋学会創立60 周年を記念して」



日本とフランスの海洋科学・水産学分野における日仏交流に積極的に関わってきた日仏海洋学会は、1960年に創立され、2020年に60周年を迎えました。この節目に、今まで海洋学分野において日仏間でどのような交流が行われたかを振り返るとともに、将来の海洋学・水産学分野における交流を展望したいと考えました。日本とフランスの海洋科学・水産学分野における日仏交流に積極的に関わってきた日仏海洋学会は、1960年に創立され、2020年に60周年を迎えました。この節目に、今まで海洋学分野において日仏間でどのような交流が行われたかを振り返るとともに、将来の海洋学・水産学分野における交流を展望したいと考えました。

第一部では、まず、海洋学における日仏の交流史を振り返ります。戦後の海洋科学における日仏交流の嚆矢は、1958年フランスの深海探査艇(バチスカーフと呼ばれる)のFNRS3号が来日し、日本人科学者佐々木忠義東京水産大学教授がともに乗船し、潜航に成功したことです。これを契機に日仏海洋学会は1960年に創立され、活動が始まりました。1960年代中頃に、フランスにおけるカキの大量斃死に際して、日仏海洋学会会員今井丈夫東北大学教授らが三陸のカキ稚貝輸出のための検疫などについて取り組みました。その結果、日本のマガキ稚貝がフランスのカキ養殖の危機を救いました。このお返しとして、2011年3月11日の大津波の被害にあった三陸のカキ養殖業者に対して、すぐにフランスの研究者やカキ養殖業者から援助の手が差しのべられました。1974年7月に日本政府とフランス政府は、日仏科学技術協定を締結し、その下で日仏海洋開発専門部会が発足しました。約2年ごとに部会を日仏両政府は交代で開催し、現在も日仏間の海洋科学・水産学分野の研究の促進を図ってきています。そこで、この部会の議事録をもとに、日仏間の海洋学分野の交流について振り返りたいと思います。さらに、日仏政府間では、海洋についての対話が始まり、2019年9月20日に第一回日仏海洋対話がヌメアで開催されました。仏日海洋学会会員のイブ・エノック氏らの尽力で、海洋研究開発機構とフランス海洋開発研究所間の覚え書きに基づいて、ニューカレドニア周辺の海山研究を行うことが決まりました。このほかに、日仏・日仏海洋学会は、日仏それぞれの知恵と技術を結集し、海洋の持続的な開発を実現しようという「自然と文化」プロジェクトを準備しています。第一部ではこれらのことについて振り返るとともに、将来の協力関係についても議論します。

第二部では、第一部で総括した海洋学における日仏交流に対する日仏海洋学会の貢献を振り返ることを目的としています。日仏海洋学会の60年に亘る活動に対して寄せられた、関係する学術団体からのメッセージの紹介と、日仏間の海洋学分野での協力に貢献された方々への感謝を述べたいと思います。

本来は、2020年10月にシンポジウム開催の予定であったが、コロナ禍のもと日仏間の人の移動が制限されたことから、2021年に順延した。このような状況で、フランス側研究者も参加できるシンポジウムを開催できる体制が日仏会館においても整ってきたため、インターネットを用いて60周年+1年ですが、本シンポジウムを開催することにしました。

最新版プログラムはこちら

【講師】ユベール=ジャン・セカルディ(仏日海洋学会名誉会長)、パトリック・プルーゼ(仏日海洋学会会長)、イヴ・エノック(仏日海洋学会副会長)、ジャン=クロード・ドーヴァン(カーン・ノルマンディ大学)、田中祐志(東京海洋大学)、高柳和史(三洋テクノマリン株式会社)、小池康之(日仏海洋学会)、戸谷玄(文部科学省)

【司会】小松輝久(日仏海洋学会)

【主催】日仏海洋学会、仏日海洋学会、日仏会館・フランス国立日本研究所
【共催】(公財)日仏会館
【後援】在日フランス大使館科学技術部、(公社)日本水産学会、(一社)水産海洋学会、文部科学省、国立研究開発法人海洋研究開発機構、日本海洋学会

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

新型コロナウイルス禍後の国際貿易
コロナ禍と国際政治経済への影響と展望 欧州と日本


(通訳付き)
日時: 2021年10月22日(金) 18:00〜20:00
場所: オンライン
講演者: 伊藤さゆり(株式会社ニッセイ基礎研究所)、渡邊啓貴(帝京大学)、セバスチャン・ジャン(CEPII)、クリステル・ペリドン(在日フランス大使館)

こちらのイベントは、Zoomを使って行います。

お申し込みはこちら
お申し込みご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。


メールの案内に従いイベントに参加してください。
(お申し込みの登録メールアドレスに誤字があると、招待メールが届きませんのでよくご確認ください。)

参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者-

OECDの報告書はコロナ禍を、2001年ニューヨーク9月11日テロの第1次ショック、2007年のリーマン・ショックに次ぐ、第3次の地球規模のショックであると捉えている。各国の需給面と世界貿易にあたえる影響に加えて、この間、世界はデジタル化、気候変動グリーン化、新たな冷戦化の動きが、高齢少子化、階層格差などとともに加速している。さらに米英日のトップ交代に次いで仏独でも今秋から来春にかけて重要な選挙を控えています。

このようなコロナ禍の新たな国際情勢につき日仏の第1線級の国際政治経済学者やエコノミストはどのような考察を行っているのか。フランスからはフランス内閣府付属の国際情報研究所(CEPII)のセバスチャン・ジャン所長とフランス社会科学研究高等大学院(EHESS)のセバスチャン・ルシュヴァリエ教授、日本側から帝京大学の渡邊啓貴教授、ニッセイ基礎研究所伊藤さゆり研究理事・、それに日仏会館理事長で新潟県立大学教授の中島厚志氏をコメンテーターとして6人で討論会を行います。グローバリゼーションの歴史的な視点、世界貿易と経済構造の変化、日欧経済の位置づけなどについて見解をお伺いすることにします。

【講師】伊藤さゆり(株式会社ニッセイ基礎研究所)、渡邊啓貴(帝京大学教授)、セバスチャン・ジャン(フランス内閣府・国際情報研究所所長)、クリステル・ペリドン(フランス大使館・経済担当公使)

【ディスカッサント】中島厚志(公益団法人日仏会館理事長・新潟県立大学教授)

【司会】セバスチャン・ルシュヴァリエ(日仏会館・フランス国立日本研究所)

討論:5人の講演に続いてコメント、意見交換

セバスチャン・ジャン
image007.png

国際政治経済情報研究所CEPII (Le Centre d'études prospectives et d'informations internationales) 所長 国際経済学・国立農業・食料・環境研究所(INRAE)研究部長、経済分析審議会CAE (Conseil d'Analyse économique)・フランス生産性本部CNP (Conseil National de la Productivité)の委員、GEP(英国ノッティンガム大学)・CESifo Research Network(ミュンヘン)フェロー


クリステル・ぺリドン
image008.jpg

1996年フランス経済財務省国庫総局入局、その後フランス大使館経済参事官と して各国(エジプト、日本、ギリシャ、チュニジア、リビア)に勤務。 2018 年より在日フランス大使館経済公使。 国立行政学院(ENA)、HEC 経営大学院、一橋大学大学院修士課程(国際金 融)


セバスチャン・ルシュヴァリエ (総合司会)
image009.jpg

社会科学高等研究院(EHESS)・日仏財団(FFJ)会長、同院教授。専門は 日本経済学、資本主義の多様性、産業ダイナミクス、不平等の政治経済学。東京・日仏会館研究員、一橋大学客員研究員、東京大学客員研究員を経て現職。2013年よりフランス・アジア研究者ネットワーク所長(GIS ASIE)


中島厚志 (コメンテーター)
image010.png

1975年 東京大学法学部卒業。1975年 日本興業銀行入行 1997年 パリ支店副支店長、同支店長 1999年 パリ興銀社長 2000年 調査部長 2002年4月 - 2003年3月 2004年4月 - 2011年3月 みずほ総合研究所(株)専務執行役員調査本部長など歴任 2011年4月独立行政法人経済産業研究所理事長 現在・公益法人・日仏会館理事長


伊藤さゆり
image011.jpg

ニッセイ基礎研究所研究理事 早稲田大学政経学部卒 1987年日本興業銀行入行  2001年ニッセイ基礎研究所入社  2012年7月から現職
専門・欧州経済 経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員兼務。日本EU学会理事。日本経済新聞電子版Think!エキスパート論文講演多数 ラジオNIKKEI「日経新聞を読んで」レギュラーコメンテーター講演TV出演多数 NHKクローズアップ現代など


渡邊啓貴
image012.png

東京外国語大学卒・同大学教授・同大学国際関係研究所所長 1986年 パリ第一大学博士課程 在仏日本大使館公使 外務省外交専門誌『外交』創刊編集委員長 日仏政治学会・グローバルガバナンス学会(元理事長) 国際歴史学会議(ICHS/CISH)理事 国際関係史学会(CHIR-Japan)代表・CHIR副理事長、 渋沢クローデル賞 著書 「現代フランスー栄光の時代の終焉、欧州への活路」岩波書店 「シャルル・ドゴール」慶応義塾大、『アメリカとヨーロッパ』中央公論新書 他多数


【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所、日仏エコノミスト・フォーラム東京(日仏経済交流会内)
【協力】CEPII

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

日本および世界の縮退都市における不動産資産の継承:社会経済的、政治的、運営上の課題


(通訳付き)
日時: 2021年10月25日(月) 18:00〜20:00
場所: オンライン
講演者: ソフィー・ビュニク(日仏会館・フランス国立日本研究所)

こちらのイベントは、Zoomを使って行います。

お申し込みはこちら
お申し込みご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。


メールの案内に従いイベントに参加してください。
(お申し込みの際にメールアドレスを誤まって登録すると、招待メールが届きませんのでよくご確認ください。)

参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者-

図1.jpg
S. Buhnik, octobre 2020.

本セミナーでは、日本の人口減少時代前に作られた土地や不動産の再販売・再投資に関わるアクターについての研究結果を明らかにします。過去20年間、人口的、社会経済的、政治的な要因が重なり、空き家の数が増加し,2020年には総住宅数の13.5%以上になっています。2014年に制定された法律により、地方自治体が空き家を処理するための新たな仕組みが作られました。また、世界各国で実施されている政策に刺激されて、日本各地に「空き家バンク」が設立されました。

空き家バンクは、魅力的ではない地域の市場において、時に市場価値のほとんどない(「負動産」と呼ばれる)不動産を相続した人々を「仲介」するという困難な仕事を任務としています。「不動産所有こそが社会保障の手段であり,成長論理の柱である」というこれまでの考え方が果たして持続可能か?を問う上で、日本は,最も興味深い場所となっています。戦後のニーズに応えて都市部に大量に生まれた「負の資産」は,戦後の住宅不足などのニーズに応えるものでしたが,地理学、経済社会学、都市計画学に,多くの課題を与えています。日仏会館・フランス国立日本研究所が学問的出会いの場を提供してくれたおかげで、私の研究は,縮退都市における空き家の問題を出発点にしながら,経済成長主義的時代に生まれた「資産」が,経済危機と緊縮状況の中で育った世代に,いかなる影響を与えるかという広がりを持つ問題を取り上げるものになりました。

【ディスカッサント】小柳春一郎(獨協大学)


【司会】ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

博士課程の学生のためのセミナー


使用言語:フランス語 (通訳なし)
日時: 2021年10月26日(火) 18:00〜20:00
場所: オンライン
Institut français de recherche sur le Japon à la Maison franco-japonaise
Umifre 19, MEAE-CNRS
Séminaire doctoral


DSC03774.JPG

La prochaine séance du séminaire doctoral aura lieu sur Zoom, le mardi 26 octobre 2021 à 18 h heure de Tokyo (11 h heure de Paris). Nous aurons le plaisir d'écouter l'intervention de Salma Tabi, architecte de formation et doctorante à l’université Keiō sous la direction de M. Yasushi Ikeda. Ses recherches portent sur lagamification des processus collaboratifs de la conception des espaces publiques.
Lors de sa communication, Salma Tabi se focalisera sur :

« Machizukuri ludique : utilisation d’outils numériques ludiques pour les processus de conception participative des espaces publiques au Japon »

Désormais, les jeux ne sont plus perçus comme un simple divertissement ou un plaisir sans finalité. Plutôt, ils sont redécouverts en tant que systèmes à partir desquels nous pouvons apprendre comment résoudre des problèmes sérieux, dans plusieurs domaines de la vie. Durant cette présentation, nous allons découvrir l’usage des jeux dans les domaines de l’architecture et la planification urbaine. En particulier, cette présentation se concentrera sur le machizukuri en tant que modèle de création des lieux et des communautés. Machizukuri est un terme japonais qui peut être simplement traduit par le développement communautaire. Les principales questions que cette recherche vise à explorer sont les suivantes : Quelles stratégies de gamification peuvent apporter une valeur ajoutée aux processus collaboratifs de conception des espaces publics ? et comment peuvent-elles motiver l’appropriation citoyenne de ces espaces par la communauté ? Quels sont les avantages et les limites de l'introduction d'outils numériques dans le machizukuri ? Et comment est-ce que la conception collective de l'espace public pourrait renforcer le sens de la communauté au Japon ?


Pour participer à cette réunion et recevoir le lien Zoom, merci d'envoyer un mail aux responsables du séminaire doctoral à l'adresse suivante :

doctorantsmfj [ajouter @] gmail.com

En espérant vous voir nombreux.

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

「社会問題・労働問題・環境問題に関する訴訟の役割—日仏比較の視点から」連続講演会

反原発訴訟からエネルギー転換訴訟へ?日本とフランスのエネルギー分野における司法化のあり方とその変遷


(通訳付き)
日時: 2021年10月27日(水) 18:00〜20:00
講演者: マガリ・ドレフュス(フランス国立科学研究センター、リール 大学)、飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)、河合弘之(弁護士)
【ディスカッサント】レミ・スコシマロ(トゥールーズ・ジャン・ジョ レス大学、日仏会館・フランス国立日本研究所)

こちらのイベントは、Zoomを使って行います。

お申し込みはこちら
お申し込みご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。


メールの案内に従いイベントに参加してください。
(お申し込みの際にメールアドレスを誤まって登録すると、招待メールが届きませんのでよくご確認ください。)

参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360023978951-ウェビナーに参加-参加者-



裁判官の介入は、医療、労働、環境、ビジネスなど、社会的、経済的、財政的な生活のさまざまな領域にまで及んでいる。これまで司法の介入が少なかった分野での訴訟の増加は、フランスや日本では20年以上、米国では半世紀近く前から見られる傾向である。それは「司法化」という言葉の広まりからもわかるだろう (e.g. Scheingold 1974; Shapiro & Stone Sweet 2002; Pélisse 2003, 2009, 2020; Commaille & Kaluszynski 2007; Foote, Kawai, Moriya, Kakiuchi, Kaminaga, Wada, Tomohiko & Ota 2009; Murayama 2013; Steinhoff 2014)。

20211007Nukes.JPG

訴訟を用いるということ自体は新しいことではないが、この連続講演会では、訴訟・司法手続を用いることについて、とりわけその社会的・法的・経済的・政治的な条件や、その背景、法を使う様々なアクターに焦点を当てたい。フランスと日本の研究の比較は、「司法化」という用語が包含する異なる理論的定義と現実の適用のあり方を理解し、以下のような問いに答えるための独自の方法を提供している。すなわち、各国における司法化の実践は、「アメリカ化」という意味で収束しつつあるのか、そしてこの収束の決定要因となっているのは何か(Kagan, 2007)。それとも、むしろ国ごとの特異性が維持されているといえるのだろうか、その場合、各国の特異性はどのように進化しているのだろうか(Rosa 2012)。



連続講演会 「社会問題・労働問題・環境問題に関する訴訟の役割―日仏比較の視点から」
 第5回

「反原発訴訟からエネルギー転換訴訟へ?日本とフランスのエネルギー分野における司法化のあり方とその変遷 」


マガリ・ドレフュス(フランス国立科学センター、リール大学)
「訴訟におけるエネルギー転換」

要旨:
フランスでは、昔から充実したエネルギー分野での訴訟活動が行われている。多くのテーマや状況がカバーされており、行政裁判所や司法裁判所と関係がある。この訴訟では、原子力発電や再生可能エネルギーといったエネルギー生産工場の開発が地域の環境に悪影響を与えると考える自然保護団体や地域住民などが原告となっている。このような状況を踏まえつつ、本発表では、環境問題の司法化という現象についてこれまでのセミナーで提起された問題をエネルギーの視点から掘り下げている。ここでは、法の社会運動的(militant)利用が見られるだろうか?また、「エネルギー転換」の訴訟の出現を確認することができるだろうか?原子力および再生可能エネルギー分野における最近の判例を検討し、これらの問いを考えたい。また、当事者間のパワーバランスを評価し、政治的動機と紛争の地域性の間の複雑な絡み合いを検証したい。

プロフィール:
マガリ・ドレフュスは、リール大学行政・政治・社会研究センター(CERAPS)のフランス国立科学センター(CNRS)研究員(法律)。環境、特に気候変動とエネルギーに関連した地域の公共活動に焦点を当てている。パリ第1大学(パンテオン-ソルボンヌ)で比較法の修士号、欧州大学研究所(フィレンツェ)で法律の博士号を取得。 国際応用システム分析研究所(IIASA)(オーストリア)、国連大学高等研究所(東京)で4年間のポスドク研究員を務めた後にCNRSの研究員となった。また、政策研究大学院大学(東京)に2年間、客員研究員として在籍していた。


飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)
「福島原発事故から10年、岐路に立つ日本のエネルギー転換とコミュニティエネルギーの台頭」

要旨:
日本では、歴史的にエネルギー政策(原子力や気候政策を含む)が国の密室で決められてきたため、市民からの働きかけは、長い間、反石炭火力立地や反原発訴訟に限られてきた。それが1990年代末から、報告者自身が関与するかたちで、以下のように変わってきた。

1998年からの自然エネルギー立法(FIT)
1998年11月からドイツなどで驚異的な効果を発揮していた自然エネルギー買取法(FIT, Feed in Tariff Law)を手本に、報告者自身が草案し、超党派の議員立法というかたちで、全国的に大きな運動となった。この時点では立法に失敗し、2002年に国(経済産業省)主導の法律が成立したが、その後の2011年のFIT法成立に繋がった。
2000年代の東京都からのエネルギー政策変革
報告者と東京都との密接な連携のもとで、自治体からのエネルギー政策変革を実現できた。
・ エネルギーと温室効果ガスの報告徴集制度(2003年)→環境省の制度改正へ
→これは3段階の進展を経て、2008年のアジア初の排出量取引制度へ繋がった。
・ 欧州型の省エネラベル(2005年)→国の省エネラベルの改正へ
2004年の福島県からの異議申立て
2000年から国の原発政策に翻弄されてきた福島県は、佐藤栄佐久知事(当時)のイニシアチブで、独自にエネルギー政策検討会を立ち上げた。協力を求められた報告者は、その中で2004年に六カ所村再処理工場で始まろうとしていたアクティブ試験を批判し、福島県とともに国の核燃料サイクル見直しを訴えて、一石を投じた。
2011年3月の福島第一原発事故の影響
この事故は日本全体に大きな被害をもたらしたと同時に、原子力やエネルギーに対する国民全般の意識を根底から覆した。その流れの中で、
・ 菅直人総理(当時)は自らの進退を賭けてFIT法を成立させた(2011年)
・ 福島県は、報告者の働きかけで2040年自然エネルギー100%を決定した(2012年)
・ 「エネルギー基本計画」を審議する過程で、日本初の討議型世論調査が行われ、また9万通ものパブリックコメントが寄せられて、2030年代原発ゼロが一度は決定された。
コミュニティエネルギーの台頭
・ 2012年末成立の経産省の影響力が大きい安倍晋三政権は、旧来の国主導・市民排除型の運営となり、原子力推進へと巻き返した。
・ 他方、FIT法で自然エネルギー(とくに太陽光)事業化が容易になったこと、市民意識が高まったことで、全国でコミュニティエネルギーが立ち上がり、報告者はそれを支援した。
脱原発と脱炭素の間で広がる矛盾
・ 安倍・菅・岸田と続く自民党政権は既存のエネルギー秩序と原子力復権を目指す一方、世界は太陽光・風力・蓄電池・EV化などで疾駆しており、日本の立ち遅れが目立つ。
・ 異常に原子力に固執する国とそれを忌避する市民との間での対立も目立つ。
・ 再エネの急速な拡大、電力市場改革なども並行して進んだ結果、さまざまな制度・政策・法的な論点が急速に広がってきているが、国の対応や改善が立ち遅れている。



プロフィール:
飯田哲也は、再生可能エネルギー分野の独立した非営利団体である環境エネルギー政策研究所(ISEP)を設立し、2000年から会長を務めている。1999年の固定価格買取制度(FIT)の開発、2001年の東京電力とソニーによる自主的なグリーン電力証書システムの創設、2001年の北海道での日本初のコミュニティ風力発電の創設、2004年の長野県でのデンマーク型地域エネルギー・環境局の設立など、エネルギー関連の社会イノベーションを手がけてきた。特に原子力、再生可能エネルギー、気候の分野で、国や地方レベルでの公共政策の策定に積極的に参加してきた。また、東京都庁におけるキャップ&トレード制度の導入や、福島・長野における再生可能エネルギー100%の目標達成にも貢献した。World Wind Energy Honorary Award 2016を受賞、Xprize Abundant Energy Alliance (AEA) Brain Trust (2021-)、Taiwan Presidential Hackathon International Track judges (2021)のメンバーでもある。


河合弘之(弁護士)
「日本における反原発運動と原発差止訴訟」



要旨:
2011年3月11日の東京電力福島原発事故(以下、ふくいち事故)の前にも各原発サイトで差止訴訟は起こされていたが、敗訴がほとんどだった。勝訴は高速増殖炉もんじゅを差止めた名古屋高裁金沢支部判決と志賀原発を差止めた金沢地裁判決だけだった。その二件とも不服申立がされ、上級審ですぐに取消された。その他は全敗で、20連敗(数え方にもよるが)であった。
反対運動も各原発立地や東京、大阪等で展開されていたが、国民的な盛り上がりに欠けていた。その理由は、「原子力ムラ」(原子力利益共同体、特に電通)による約50年に及ぶ「原発安全・安心・必要キャンペーン」のせいである。多くの国民は「日本の原発は安全だ、少なくとも重大事故は起こさない」と思い込まされていたので、本気で反対する人は少なかったのである。
しかし、ふくいち事故によって国民の認識は変わった。「やはり原発は危険だ」と。そして原発差止訴訟を担当していた弁護士達の認識、覚悟はより強固になった。「やはり自分達の戦いは正しかった。裁判官の認識も変わったはずだ。もう一度訴訟をやり直そう。」と多くの弁護士は思った。そして「脱原発弁護団全国連絡会」を結成し、日本全国の原発に対して差止訴訟を新たに提起した。差止訴訟は東通原発以外の全ての原発に対して提起された。 その成果として、勝訴は大飯原発(福井地裁判決)、高浜原発(福井地裁仮処分)、大飯原発(大津地裁仮処分)、伊方原発(広島地裁・高裁仮処分)である。残念ながらそれは不服申立により、のちに覆されたが。敗訴は川内原発(鹿児島地裁判決)など多数である。ふくいち事故以前のような「全敗」状態ではなく、かなり善戦している。
原発についての世論や運動は、ふくいち事故直後は大きく盛り上がり、原発擁護勢力は意気消沈した。しかし政権交代(民主党→自民党)により原発推進勢力は息をふきかえし、反原発の世論は沈静化した。それにつられて裁判所も原発再稼働を容認する判決が増えた。しかし、最近になってまた大飯原発(大阪地裁判決)、東海第2原発(水戸地裁判決)で差止判決が出た。まさに一進一退という状況である。  その中で東海第2原発の差止判決は特に重要である。それは苛酷事故時の避難計画がない場合、もしくはあっても実効性がない場合は、それだけの理由で(たとえ原発が一応安全だと認定された場合でも)原発の運転を止めなければならないとしているからである。この理由は全ての原発に適用できる(水平展開できる)。
 それにしても原発差止訴訟の勝訴率は低い。それはあまりに高度な科学・技術論争をしすぎるからである。日本の裁判官は文系で超多忙かつ3年で転勤になる。そのような裁判官に高度な科学・技術論争をしかけても理解されない。その結果、「大企業、大電力、権力、行政」のいうことを認めておく方が簡単で自分にとって安全ということになり、我々は敗訴してしまうのである。
 そこで今、原発差止訴訟の改革の試みがなされている。大飯原発差止の歴史的判決をした樋口英明元裁判長の主張と指導によるものである。樋口氏は「原発差止訴訟は高度な科学・技術論争ではなく、高校生でも分かる論理でしなければならない」と言う。「地震大国日本の原発は地震に強くなければならないが耐震設計の基になる「基準地震動」は余りに低すぎる。日本のここ20年の地震記録と比較しても余りに低水準であり、基準地震動を超える地震は日常的に起こりうる。ハウスメーカーの住宅の耐震性(数千ガル)よりも原発の耐震性(数百ガル)の方が低いのだが、それでは話にならない。第一、基準地震動の策定方法は仮説と推測の体系であって信頼できない。」「こういう分かり易い論理で戦うべきである。高度な科学論争は「学界」にまかせておくべきである。」
 このような主張・立証により裁判官が安心して判断できるようにしようというのが樋口理論である。樋口理論による裁判はすでに広島地裁での伊方原発差止仮処分及び東京地裁での六ヶ所再処理工場差止本訴で始まっている。この改革による成果が期待される。
 ところで日本のエネルギー計画に地殻変動が起きている。自然エネルギーが世界中で急発展し、大きく実用化され、しかも極めて安価になっていることがNHKや日経新聞で報道され、菅首相がそれを取り入れ、2050年にCO2排出を実質0にする、そのために自然エネルギーを急速に促進すると宣言した。それを聞いた経済界は一斉に自然エネルギー事業に重点を置き始めた。自然エネルギーが爆発的に増大すれば、原発の存在意義は急速に薄れる。原発は自然エネルギーに比べ余りに高く、危険だからである。したがって近い将来必ず消滅する。しかしその日までにもう一度、原発が重大事故を起こしたら何の意味もない。放射能にまみれた自然エネルギー大国は私達の望むことではない。だから私達は自然エネルギーを促進する運動と同時に平行して原発差止の運動や訴訟を力強く推進しなければならない。


プロフィール:
数々の大型経済事件でビジネス弁護士として活躍する一方、2011年3月11日の福島原発事故をきっかけに全国の原発差止訴訟弁護団をまとめ、自身も多くの弁護団に参加している。また、社会貢献活動として中国残留孤児、フィリピン残留日系人の国籍取得にも尽力している。2020年に企画・製作として「映画「日本人の忘れもの」(Kプロジェクト)を発表。同時期に共著「ハポンを取り戻す」(ころから)を発刊。


【ディスカッサント】レミ・スコシマロ(トゥールーズ大学)

プロフィール:
地理学博士。トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学日本言語文化准教授。日仏会館・フランス国立日本研究所 協力研究員

【司会・連続講演会担当者】アドリエンヌ・サラ(日仏会館・フランス国立日本研究所)

【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【助成】フランス国立社会科学高等研究院・日仏財団



連続講演会 「社会問題・労働問題・環境問題に関する訴訟の役割―日仏比較の 視点から」

2021年01月20日(水):第1回「環境損害の賠償、国家責任、気候変動訴訟、環境法
イザベル・ジロドゥ(東京大学)、大久保規子(大阪大学)、エヴ・トリュイレ(フランス国立科学研究センター)
【ディスカッサント】高村ゆかり(東京大学)

2021年02月04日(木):第2回「福島原発訴訟による政策形成の可能性:公害・環境訴訟の経験を踏まえて
ポール・ジョバン(中央研究院)、馬奈木厳太郎(弁護士)、除本理史(大阪市立大学)
【ディスカッサント】小嶋里奈(技術土地社会研究所、ギュスターヴ・エッフェル大学)

2021年05月27日(木):第3回「法と労働安全衛生
笠木映里 (フランス国立科学センター、ボルドー大学)、川人博 (弁護士)、ジェローム・ペリス(パリ政治学院)
【ディスカッサント】アドリエンヌ・サラ(日仏会館・フランス国立日本研究所)

2021年06月24日(木):第4回「日仏における法の社会的・政治的使用:大義(コーズ)と関連付けた活動・運動の例
リオラ・イスラエル(フランス国立社会科学高等研究院)、飯田 高(東京大学)【ディスカッサント】高村学人(立命館大学)

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

Lunch Seminar on Japanese Economy and Society

Re-Designing the Producing Districts of Wood Furniture in a Context of Fast-Changing Capitalism: Is it Possible to Preserve Forest by Exploiting its Resources?


使用言語:英語 (通訳なし)
日時: 2021年10月29日(金) 12:30-14:00 (JST)
場所: Online
講演者: Hiroki Yokota (Shizuoka University)

This conference will be held on the Zoom platform.

CLIK HERE TO REGISTER

After registering, you will receive a confirmation email containing information about joining the webinar.


For more information on how to join, please visit: https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/115004954946-Joining-and-participating-in-a-webinar-attendee-

20211029Yokota.jpg

This presentation will focus on the Wood Furniture Industry as local industry in the context of changing capitalism from Fordism to Post-Fordism. This local industry was historically developed in industrial districts composed of many medium and small-size firms. As competition was more and more cutthroat in the domestic and global markets since the 1990s, the furniture producing districts struggle to re-design their manufacturing (monozukuri) and create specific values. Now, our societies are required to change the social relationship they entertain with nature, from the pursuit of use towards a sustainable way. In this context, the goal of this talk is to consider again the concept of the socio-economic system with regard to the producing districts of furniture and how they re-valorize their products.


IMG_8134.jpg

Profile
Hiroki Yokota is Associate professor at the Faculty of Humanities and Social Sciences of Shizuoka University. His research focuses on Regulation Theory and the field of Institutional Economics of Firms and Industries and recently on the Political Economy Analysis of the Wood Furniture Industry as a Local Industry. He received his Master in Institutional Economics from the École des Hautes Études en Sciences Sociales (Paris) and his Ph.D from the University Paris 13. He taught at Paris 13 (France) and Asahikawa University (Hokkaido) before moving to his current position in 2018.

Moderator: Gilles CAMPAGNOLO (FRIJ-MFJ, CNRS)
Organization: FRIJ-MFJ
Co-organization: CCI France Japon
Support: French Embassy in Japan

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

« 前月のイベント 次月のイベント »

日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー > 2021年10月