2009年3月のイベント
テーマ A
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2009年03月06日(金) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
ヘレナ・ヒラタ (フランス国立科学研究センター) |
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- 講師プロフィール:
ヘレナ・ヒラタ:社会学者,フランス国立科学研究センター(CNRS)主席研究員.CRESPPA(パリ社会学・政治学研究センター)の「ジェンダー,労働,移動性(GTM)」研究室に所属.MAGE(ヨーロッパにおける労働市場とジェンダーに関する研究グループ)およびRING(ジェンダーに関する大学間連携全国ネットワーク)に参加.研究テーマは,性別分業と性別の社会的関係,失業に関するブラジル,フランス,日本の三カ国比較,グローバリゼーションとジェンダー,労働と主体性.
著書に Dictionnaire critique du féminisme (Paris, PUF, 2000; 2e éd., 2004, 日本語訳は2002年に藤原書店から出版),Travail et genre. Regards croisés France Europe Amérique Latine (Margaret Maruani, M.Rosa Lombardiとの共著, Paris, La Découverte, 2008) などがある.
- 講演要旨:
フランス,日本およびブラジルにおける女性の労働状況とその変遷の分析は,グローバリゼーションの進行状況を明らかにするとともに,男女間の分業が存続し,推移していることを示す.本講演では,女性と不安定雇用の関係性や女性の雇用の二極化の問題,国によって異なる「仕事と家庭の両立」のモデル,さらには国際的な視点から比較すると非常に対照的な各国の公共政策の役割などを中心に検討する.
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
テーマ A
[ シンポジウム ]
(同時通訳付き)
日時: |
2009年03月08日(日) 14:00 - 17:45 |
場所: |
1階ホール |
- PDF版プログラム(日本語)
- 発表者:
- 大沢真理(東京大学)
- ソフィ・ポンティユ(国立統計経済研究所)
- カトリーヌ・シモン(ル・モンド)
- いちむらみさこ(ホームレス・アーティスト)
- 共催:日仏女性研究学会
- 後援:グローバルCOE「グローバル時代の男女共同参画と多文化共生」(本拠点:東北大学,連携拠点:東京大学社会学研究科)
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
テーマ D
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2009年03月09日(月) 18:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
バーテレミー・ジョベール (パリ第4大学) |
- 講師プロフィール:
バーテレミー・ジョベール:高等師範学校卒業、歴史高等教育教授資格(アグレガシオン)取得。2003年よりパリ第4大学(ソルボンヌ)の近現代美術史(文化遺産)教授。フランス国立図書館の版画・写真部門の研究員を務めたほか、ハーバード大学およびグルノーブル第2大学でも教鞭をとった。19世紀フランス美術、特にロマン主義とドラクロワの専門家で、関連する展覧会の監修をはじめ著作も多く、1997年にはドラクロワに関する研究書を出版している。イギリス美術とフランスにおけるその受容、またイギリスおよびフランスの版画についても詳しい。現在、ガリマール社から出版予定の19世紀絵画史に関する著作を準備しているほか、パリ第4大学(ソルボンヌ)とルーヴル美術館および国立ウージェヌ・ドラクロワ美術館との共同プロジェクトの一環としてドラクロワの書簡の電子化を進めている。島根県立美術館と横浜美術館で2009年3月から8月にかけて開催される「フランス絵画の19世紀」展(三浦篤東京大学教授監修)の企画とカタログ編集にも参加している。
- 講演要旨:
ドラクロワ:古典主義とロマン主義のあいだで
ドラクロワは同時代においてフランス・ロマン主義の指導者と見なされていたが、彼自身は何よりもまず“古典主義”の画家であろうとした。時を経てその作品を俯瞰することが可能になった現在、どのように判断することができるだろうか。まず画家としての修業時代に着目すると、そこには非常に伝統的な面(アカデミー的教育、古代からルネッサンスにかけての有名な古典的作品に対する憧憬、古代ギリシア・ローマから近代の偉大な作家に対する賞賛の念)と革新的な面(ローマ賞を頂点とする芸術家コースからの乖離、イタリア旅行をしなかったこと)を見ることができる。この二面性はモロッコ旅行によって総合され、以後、サロンの出品作品、そしてブルボン宮やサン=シュルピス聖堂などの壁画作品に代表される画家の最も創造的な時代が幕を開ける。それでは、「ダンテの小舟」から「民衆を率いる自由の女神」に至るこの“ロマン主義の時代”をどのように理解すればよいのか。そのためには、ロマン主義の他の画家たち、そしてさらには他の表現形式、特に彫刻との比較が不可欠である。講演の最後には、“ロマン主義的”であると同時に“古典主義的”であり、ほぼ同時代に制作されてフランスを表象することとなる二つの作品「民衆を率いる自由の女神」とフランソワ・リュードの「マルセイエーズ(1792年義勇軍の出発)」を比較する。
- 講演テクスト:
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
テーマ D
[ 講演会 ]
使用言語:
日本語 (通訳なし)
日時: |
2009年03月14日(土) 18:15 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
本間邦雄 (駿河台大学,日仏哲学会) |
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- 講演要旨:
わが国初めてのJ-F・リオタール評論(『リオタール哲学の地平――リビドー的身体から情動‐文へ』、書肆心水、2009年2月)刊行を機に、リオタールの「文」の哲学講義(パリ第8大学1979~81)を想起しつつ、その構想と射程を展望する。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
テーマ D
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳なし)
日時: |
2009年03月26日(木) 18:00 |
場所: |
601会議室 |
講演者: |
イザベル・サン=マルタン (フランス国立高等研究院) |
- 講師プロフィール:
イザベル・サン=マルタン:フランス国立高等研究院(EPHE・宗教学部門)助教授。専門は美術史。著書に Voir, savoir, croire. Catéchismes et pédagogie par l’image au XIXe siècle (Honoré Champion, 2003)、La modernité rituelle. Rites politiques et religieux des sociétés modernes[E. Dianteil と D. Hervieu-Léger との共同監修](L’Harmattan, 2004)、Historiographie de l’histoire de l’art religieux en France à l’époque moderne et contemporaine. Bilan bibliographique (1975-2000) et perspectives [J.-M. Leniaud との共著] (Brepols, 2005) がある。研究テーマは19・20世紀におけるキリスト教と視覚芸術の関係。
- 講演要旨:
「見る、知る、信じる:19世紀フランスにおける画像による布教」
1860年代から1960年代にかけて、Bonne Presse 社をはじめとするフランスの出版社によって作られ10万部以上が配布された信仰教育用の絵画は、アジアにおける布教でも多用された。これは教育を目的とした複雑な視覚装置であり、聖書への典拠や日常生活の情景、美術からの無数の引用などが組み合わされている。西洋美術とのこの関わりは、1960年代に再考に付されるまで、文化的・美的コードの一部が宗教的な無教養と密接に結びついていたことを明らかにしている。
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日本経済と社会に関するランチセミナー(テーマ A)
[ 討論 ]
使用言語:
英語 (通訳なし)
日時: |
2009年03月27日(金) 12:30 |
場所: |
601会議室 |
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- 協力:在日フランス商工会議所、在日フランス大使館経済部
- 申し込み・問い合わせ:mikasa@ [@の後に mfj.gr.jp を補ってください]
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* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
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