Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

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2023年7月26日(水)のイベント

インド太平洋とは何か?日仏の視点 


(同時通訳付き)
日時: 2023年07月26日(水) 18:00〜20:00
場所: 1階ホール
講演者: クリストフ・ジャフルロー(パリ政治学院 / CNRS)、大庭三枝(神奈川大学)

インド太平洋という概念は、20世紀前半にはすでに地政学者が使っていたが、2000年代後半になると、国際関係当事者の言説の中心になってきた。 2007年、安倍晋三首相は「自由で開かれたインド太平洋」を掲げて インド太平洋は2010年に米国の外交政策の一部となり、アジア太平洋地域に対する戦略の中核をなしている。太平洋に領土を持つフランスもこの概念を採用している。しかし、広く普及したとはいえ、インド太平洋が現在使われている各国において、同じ現実を対象としているか?地政学的にはどのような意味を持ち、中国などの競合する大国に対してどのような戦略を意味するのか。



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Christophe Jaffrelot

CERI-Sciences Po/CNRS所長。2000年から2008年までCERIを監督し、パリ政治学院で教鞭を取る。20207月からはAssociation française de science politique, フランス政治学会 (AFSP)の会長も務める。パリ政治学院の国際関係センターでインド太平洋プロジェクトをコーディネイトする。

政治学の博士号を取得し、CNRSの研究者に着任した1991年にパリ政治学院で研究指導官となる。1993年にはCNRS銅メダルを授与され、2002年同研究所所長に就任。

1999 年より、ハースト (ロンドン) とオックスフォード大学出版局 (ニューヨーク) で、Sciences Po の書籍コレクション『比較政治と国際研究』を (共同) 編集。

1998 年から 2003 年まで評論誌『Critique internationale』の編集長を務め、2003 年から 2008 年まで同誌のディレクター、アジアの UMIFRE 科学評議会 (MAE-CNRS) の議長を務める。2008 年より仏外務省の分析・先見・戦略センターの常任コンサルタント、同年からカーネギー国際平和基金 (ワシントン DC) の非居住奨学生を務める。

特にコロンビア大学、プリンストン大学(2012年から2015年までグローバル・スカラー)、イェール大学、ジョンズ・ホプキンス大学、モントリオール大学において教壇に立った。


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大庭 三枝

神奈川大学教授。東京大学大学院で修士号、博士号を取得し、専門は東アジア・アジア太平洋地域の国際関係論、地域統合論。

2019年『Journal of Contemporary East Asian Studies』誌に"Further development of Asian regionalism : institutional hedging in an uncertain era(アジア地域主義の更なる発展:不確実な時代における制度的ヘッジ)"を発表。2017年にRoutledgeより出版された"Vying for Influence: How Competition between China and Japan is shaping the Asia-Pacific's regional security(影響力を争う:中国と日本の競争がアジア太平洋地域の安全保障をどのように形成しているか)"を共著。

大平正芳記念財団より第21回大平正芳記念賞(2005年)、(公財)NIRA総合研究開発機構より第6回NIRA大来政策研究賞(2005年)、第11回中曽根康弘奨励賞(2015年)を受賞。

南洋理工大学国防戦略研究所(IDSS)の客員研究員を経験。


【司会】兼原信克(同志社大学)

【主催】(公財)日仏会館、日仏会館・フランス国立日本研究所

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

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