Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー

2017年2月のイベント

三菱一号館美術館「オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき」
記念シンポジウム

ナビ派の再評価と新解釈


使用言語:フランス語 (同時通訳付き)
日時: 2017年02月04日(土) 14:00〜16:45
場所: 1階ホール
講演者: ギ・コジュヴァル(オルセー美術館・オランジュリー美術館総裁)、イザベル・カーン(オルセー美術館主任学芸員)、小泉順也(一橋大学)、高橋明也(三菱一号館美術館館長)
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* 定員に達したため、お申し込みを締め切らせていただきました。当日の空き状況によっては会場にご案内できますが、満席の場合はご入場いただけません。どうかご了承ください。



1880年代末のパリ、ゴーガンの芸術に影響を受けた若き前衛芸術家たちのグループ「ナビ派」。セリュジエ、ドニ、ボナール、ヴュイヤール、ヴァロットンらを中心とするナビ派の画家たちは、自然主義の制約を超越し、内面性の表象と絵画の自律性を追求した。彼らは平面的で装飾的な画風による新たな造形表現を模索し、近代美術における「預言者」として静かな革命を引き起こした。
しかしナビ派は、20世紀初頭には近代美術史から忘れ去られ、再評価が進んだのは20世紀後半になってからのことである(1993年の「ナビ派」展他)。本シンポジウムは、ナビ派について日本初の本格的な検証となる「オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき」を契機とし、パリ、オルセー美術館より本展総監修者のギ・コジュヴァル氏および監修者のイザベル・カーン氏を迎え、ナビ派芸術の近代美術史における重要性の再考を試みるものである。近年、両氏が手掛けた「ヴァロットン展」(2014年)、「ボナール展」(2015年)等をはじめ、ナビ派の芸術家を見直す動きが国際的に活発になっている背景も踏まえ、今日のナビ派研究と新たな解釈について論じてもらう。また、それに続いて日本の研究者の発表と、登壇者によるディスカッションを行う。


【プログラム】(敬称略)
13:30 受付開始・開場

14:00 開会 司会 高橋明也(三菱一号館美術館館長、本展監修)
冒頭挨拶 坂井セシル(日仏会館フランス事務所所長)

14:10~14:55(45分)
基調講演「ささやきとざわめき」―ナビ派の新解釈
ギ・コジュヴァル(オルセー美術館・オランジュリー美術館総裁、本展総監修)
イザベル・カーン(オルセー美術館絵画部門主任学芸員、本展監修)

14:55~15:05  休憩(10分)

15:05~15:50 発表(各20分)
発表1:「ナビ派の受容をめぐる一考察」小泉順也(一橋大学大学院言語社会研究科准教授)
発表2:「ナビ派-『かわいい』と違和感の間で」高橋明也(三菱一号館美術館館長、本展監修)

15:50~16:00 休憩(10分)

16:00~16:45(45分) 
パネルディスカッション・質疑応答
司会 高橋明也
登壇者 ギ・コジュヴァル、イザベル・カーン、小泉順也、高橋明也

16:45 閉会


【主催】三菱一号館美術館、日仏会館フランス事務所
【後援】日仏美術学会
【定員】120名、事前申込制
【参加費】一般1,000円、日仏会館会員・後援団体会員・学生無料(要学生証提示)

こちらのリンクより展覧会の情報をご覧ください http://mimt.jp/nabis/

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ピエール・ボナール 《庭の女性たち 白い水玉模様の服を着た女性》 © RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF


* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

大衆地区から高等教育へ:現代フランスにおける民族誌学アプローチ


(通訳付き)
日時: 2017年02月10日(金) 18:30〜20:30
場所: 601号室
講演者: ファビアン・トゥルオング(パリ第8大学)
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【講演要旨】
2005年の暴動から2015年のテロに至るまで、ファビアン・トゥルオングはパリ郊外大衆地域出身の教え子達のその後を、バカロレア取得から学業の終わりまで追った。その中で描き出されるフランスの若者の姿は、メディアの常套句とはかけ離れた、国家的関心事の隠された一面を体現している。彼らは教育によって自分の置かれた状況から抜け出そうとしているのだ。出自によるハンデや長い学業に見合う収益性という要請、不安定さに直面しつつ、彼らは自尊心を獲得し、複数の境界線で分断された社会を渡る術を身につけるべく日々闘っているのだ。ファビアン・トゥルオングが紹介する彼らの言葉は成長譚のようにも聞こえる。

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【プロフィール】
ファビアン・トゥルオングは、高等教育教授資格(アグレガシオン)を持つ社会学者である。パリ第8大学 社会学・人類学部にて教鞭をとる。

【司会】レミ・スコシマロ(日仏会館・日本研究センター)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】関西国際国流団体協議会
フランス語 逐次通訳

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

競合する文明化の使命:義和団事件(1900年)における日本人とフランス人


使用言語:フランス語 (通訳付き)
日時: 2017年02月14日(火) 18:00〜20:00
場所: 601号室
講演者: ピエール・サンガラヴェル(パリ第1大学)
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【司会】平野千果子(武蔵大学)
【主催】日仏会館フランス事務所
【共催】武蔵大学人文学会
フランス語、逐次通訳

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

Discussion sur les nouvelles perspectives en histoire, autour de : Quentin Deluermoz et Pierre Singaravélou, Pour une histoire des possibles. Analyses contrefactuelles et futurs non advenus, Éditions du Seuil, 2016.

[ Séminaire ]

使用言語:フランス語 (通訳なし)
日時: 2017年02月17日(金) 18:30〜20:00
場所: 601号室
講演者: Pierre SINGARAVÉLOU (univ.Paris I)
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Modérateur : NISHITANI Osamu (univ. Rikkyô)
Discutants : Yôsuke MORIMOTO (univ. de Tokyo), Yotetsu TONAKI (univ. Keiô)
Organisation : Bureau français de la MFJ
En français sans traduction




* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

知識人、学生、そしてすべての人のための大学


使用言語:フランス語 (同時通訳付き)
日時: 2017年02月18日(土) 10:00〜18:00
場所: 601号室
講演者: クリストフ・シャルル(パリ第1大学)、フレデリック・ネイラ(ルーアン大学)、大前敦巳(上越教育大学)、岡山茂(早稲田大学)、白鳥義彦(神戸大学)、シャルル・スーリエ(パリ第8大学)
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先ごろ『フランスにおける知的生活』(2巻本、スイユ社)をロラン・ジャンピエールとともに出版したクリストフ・シャルルを囲んで、知識人と啓蒙された市民を育成するという大学の本来の役割について日仏で議論する機会をもちたい。LRU(大学の自由と責任法)を成立させたのは2007年にサルコジ大統領のもとで首相となったフランソワ・フィヨンだった。そのフィヨンが有力候補となる5月の大統領選において大学をふたたび争点とするには、過ぎ去った10年の変化を歴史的な視野のもとに捉え直すことが必要である。それは1990年代から改革が日常化している日本の大学についても言えるだろう。

プログラム
午前
10h-10h40:白鳥義彦(神戸大学):シンポジウムの趣旨説明と発表:「フランスの大学と日本の大学:比較の視点から」

10h40-11h10:大前敦巳(上越教育大学):「東京高等師範学校の拡張と消滅―戦前師範教育の過ちを繰り返さないために―」

11h15-11h45:岡山茂(早稲田大学):「サンボリストのためのマラルメの想像的大学、ドレフュス事件と詩の危機のはざまで」

11h45-12h15:討議

昼食(12h30-14h)

午後
14h-15h30 :クリストフ・シャルル(パリ第1大学):新刊の紹介La vie intellectuelle en France(deux tomes, édiion du Seuil, 2016) と発表「フランスにおける大学の変容と知的生活の進化:1880年代から1960年代まで」

15h30-16h:休憩

16h-16h30:シャルル・スーリエ(パリ第8大学):「フランスの知識人、68年5月そしてヴァンセンヌ実験大学センターというユートピア」

16h35-17h05:フレデリック・ネイラ(ルーアン大学):「高等教育における社会経験認定制度:すべての人に開かれたヴァンセンヌのユートピアから遠く離れて…」

17h10-18h:討議



【講師】クリストフ・シャルル(パリ第1大学)、フレデリック・ネイラ(ルーアン大学)、大前敦巳(上越教育大学)、岡山茂(早稲田大学)、白鳥義彦(神戸大学)、シャルル・スーリエ(パリ第8大学)

【司会】白鳥義彦(神戸大学)
【主催】科研費研究グループ「日本およびフランスの高等教育改革比較研究」基盤研究(C)26381129
【共催】日仏教育学会、アレゼール(高等教育と研究の現在を考える会)、日仏会館フランス事務所
【後援】藤原書店

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

フランスにおける国家と宗教―ライシテの軌跡


使用言語:フランス語 (同時通訳付き)
日時: 2017年02月27日(月) 18:30〜20:30
場所: 1階ホール
講演者: フィリップ・ポルティエ(フランス国立高等研究実習院)
【ディスカッサント】森本あんり(国際基督教大学)
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権利においては平等でありながら、信念においては異なる個々人を共生させるにはどうすればよいか。近代の到来によって生じたこの課題に答えるために、フランスは1789年より政治手段としての「ライシテ」体制を築いてきた。それから2世紀、このライシテは制度的にさまざまな形態を取ってきた。それは政治状況によるものでもあるが、とりわけ近代そのものが変貌したことによる。講演会ではこの歴史の大きな節目となる時期を検証してみよう。

フィリップ・ポルティエは高等研究院(パリ・ソルボンヌ)およびパリ政治学院教授、社会・宗教・ライシテ研究所所長。近著に『フランスの国家と宗教――ライシテの歴史社会学』(2016年)

【司会】伊達聖伸(上智大学)
【主催】日仏会館フランス事務所
【協力】上智大学
【助成】研究費助成金基盤(B)「ヨーロッパの世俗的・宗教的アイデンティティの行方――政教関係の学際的比較研究」16H03356

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

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