写真師ピエール・ロシエ--日本開国の目撃者
[講演会] フィリップ・ダレス(チューリヒ大学)
18:00〜19:00 講演会:1階ホール、 展示会・レセプション:ギャラリー フランス語
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展示会のお知らせ
『幕末3D スイス人写真師ピエール・ロシエ:日本とアジアのパイオニア1858年〜1862年』
日仏会館2階ギャラリー
2017.3.24(金)ー 4.7(金)10時〜18時(月曜休館)
※展覧会オープニングレセプション 3月24日(金)講演会後19時〜20時
ピエール・ロシエ(1829年生-1886年没)は、スイス連邦フリブール州の慎ましい農民の家に生まれた。カメラマンとなったロシエは、1855年にロンドンへ旅立つ。そこで名高いネグレッティ & ザンブラ社に採用され、公式カメラマン兼販売代理としてアジアに派遣された。1858年に中国へ、その後フィリピン、1859年から1861年間日本に滞在したのちタイへ渡った。1862年末にスイスへ帰国したロシエは、フリブール市で写真館を開いている。
ロシエは、日本を訪れた最初のプロ写真師であった。彼がロンドンに送った66枚のステレオ写真は、欧州で初めて商品化された日本の写真となった。彼はまた、上野彦馬に写真技術を指導した。当展覧会は、彼が撮った稀少な作品の大部分を本邦初公開する。また、日本とフリブール州のステレオ写真を3Dスライドショーでダイナミックに紹介する。
フィリップ・ダレスは、スイス連邦ヌシャテル大学にて文化人類学、考古学と美術史を専攻。1991年より日本、特に北海道でフィールドワークを実施。アイヌ民族の文化遺産と、スイス日本関係史が研究テーマ。また、映像人類学(写真)、文化遺産の人類学、博物館学。2004年から2011年までチューリヒ大学で映像人類学と日本学を講義し、同大学民族誌博物館の映像人類学部の写真コレクションを担当する。現在、チューリヒ大学博士課程に在籍し、日本の古写真展の主管やコンサルティングも勤める。最新の出版物は、「スイス・日本国交樹立150周年 1864年日瑞修好通商条約調印の記念総括と復刻版」でスイス連邦経済省のサイトから読むことができる。
https://www.fdfa.admin.ch/eda/en/home/services-and-publications/publications/alle-publikationen.html/content/publikationen/en/eda/schweizer-aussenpolitik/150-Years-Switzerland-Japan
【司会】ニコラ・モラール(日仏会館・日本研究センター)
【主催】日仏会館フランス事務所
【後援】在日スイス大使館
教練中の日本人兵士© Tom Burnett
戦闘服を着た日本人役人たち | 1860 – Officiers japonais en armure. © Tim Merritte.
関連イベントのお知らせ
書籍展示『幕末の日本』
2017年3月1日(水)~31日(金)
大政奉還から150年。1853年のペリー来航から1867年の大政奉還までの間に繰り広げられたヨーロッパ、北米などの国々と幕末日本の歴史を示す資料を下記3つの会場で展示します。
展示内容・入室等のお問い合わせは各図書室にお願いいたします。
国際文化会館図書室 http://www.i-house.or.jp/programs/library/
ドイツ日本研究所図書室
https://www.dijtokyo.org/ja/library/
日仏会館図書室
https://www.mfj.gr.jp/bibliotheque/presentation/index_ja.php