境界から文学と政治を考える――アフリカ、沖縄、世界
[討論会] アラン・マバンク(作家)、目取真俊(作家)
18:00~20:00 ホール 同時通訳付
覇権国家や専制体制による抑圧や紛争が、世界のいたるところで今なお続いている。政治的弾圧、経済的圧迫、身体的暴力、心理攻撃、固有の文化の否定など、そのあり方は時代や地域によって異なり、多様だが、それらが最も苛烈な形で現れるのは、しばしば中心よりは周縁の地域である。文学はそのような状況に関して他の何ものにもまして深く関わってきた。この大きな問題について、コンゴ出身で現在はアメリカ在住のフランス語表現作家のアラン・マバンク氏と沖縄出身の目取真俊氏が、フランス文学者鵜飼哲氏の司会で、考察する。
アラン・マバンク(作家、カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
©FIL Guadalajara
コンゴ共和国ポワント=ノワール生まれ。詩人として出発、第一小説Bleu-Blanc-Rouge(Présence Africaine, 1998)でブラック・アフリカ文学大賞を受賞。小説『割れたグラス』(国書刊行会)でフランコフォニー五大陸賞を受賞。フランス語表現アフリカ文学の最重要の書き手の一人。評論に、『アフリカ文学講義――植民地文学から世界—文学へ』(みすず書房)など。
目取真俊(作家)
目取真俊(作家)は沖縄県今帰仁村生まれ。警備員、塾講師、高校教諭などを経て作家となる。沖縄の自然や風土、歴史に根ざした小説を発表。『水滴』(文藝春秋、1997)で芥川賞、『魂込め』(朝日新聞社、1999)で川端康成文学賞。『ヤンバルの深き森と海より』(影書房、2020)などの小説のほか、評論に『沖縄/地を読む 時を見る』(世織書房、2006)など。
【司会】鵜飼哲(一橋大学名誉教授)
専攻はフランス現代文学、ジャン・ジュネ、ジャック・デリダを研究するとともに、社会的問題にも積極に取り組み、発言する。主な著書に、『ジャッキー・デリダの墓』(みすず書房、2014)、『まつろわぬ者たちの祭り – 日本型祝賀資本主義批判』(インパクト出版会、2020) 『いくつもの砂漠、いくつもの夜』(みすず書房、2023)など。
【主催】(公財)日仏会館、日仏会館・フランス国立日本研究所
【共催】JSPS科研費23H00616