哲学はSFの一部門となるべきか?
[講演会] ドミニク・レステル(パリ高等師範学校)
18:00~20:00 601号室 フランス語 日本語逐次通訳付き
世界はいま、大規模な地質学的影響(地球温暖化と生物多様性の崩壊)を受けており、情報通信技術、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーといった革命的なテクノロジーの数々に直面している。本講演会では、講師の最近の哲学的動物行動学の研究(「ハイパーフューチャー HyperFutur」「叛乱機械 Machines insurrectionnelles」「動物未来論 Zoo-futurisme」)の中から3つの例を挙げ、哲学者は、哲学をSFの一部門に変容すべきであり、想像力を概念的な装置の中心に据え、知的挑発を方法論の中心的なツールとすべきことを提唱する。この講演は、哲学を専門としない人たちにとっても広く理解できる内容である。
ドミニク・レステル(パリ高等師範学校)
ドミニク・レステルは、パリ高等師範学校哲学科にて哲学と哲学的動物行動学(éthologie philosophique)を教える。過去20年の間、アメリカ、オーストリア、日本の大学においてさまざまな研究ポストや教授職を歴任。 2013年~2014年、フランス国立科学研究センター代表団とともに、東京大学の日仏情報学連携研究拠点の招聘研究員を務める。2015年慶応義塾大学訪問講師、2017年~2018年には、哲学分野における日本学術振興会(JSPS)長期フェローシップを受給し、東京農工大学の物理システム工学科客員教授を務めた。2018年~2019年、スタンフォード大学にてCenter of Advanced Research in Behavioral Sciences Berggruenフェローを務め、2025年冬から春にかけては、東京大学国際高等研究所(東京カレッジ)の招聘教授を担当。著書に、『叛乱機械——生物のポスト生物学理論』(Fayard, 2021)、『暫定自治区域の哲学——ZAD の起源』(Fayard, 2024)など多数。
ディスカッサント:渡名喜庸哲
立教大学文学部教授。パリ第七大学社会科学部博士課程修了。PhD. 専門はフランス哲学、社会思想史。主著に『現代フランス哲学』(ちくま書房)、『レヴィナスの企て』(勁草書房)、『レヴィナスのユダヤ性』(勁草書房)、編著に Levinas et Merleau-Ponty : le corps et le monde, co-dirigé avec Corine Pelluchon (Hermann)ほか。日仏哲学会理事。
【司会】アントナン・ベシュレール(ストラスブール大学、日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所