4月
21
2025

過去30年間、日本の海面埋立地は継続的な変容を遂げてきた。都市の外延的な拡張は港湾区域の制約により鈍化したものの、これらの空間では絶えず再開発が進められている。もともと港湾および物流機能を主とするエリアとして形成されたが、近年では都市機能が進出し、新たな都市的ダイナミクスが生まれつつある。

こうした埋立地の発展は、産業的遺産、都心への近接性、そして独特の土地利用の自由度を背景に、革新的な都市開発を促進してきた。これらの新しい市街地は、従来のジェントリフィケーションのプロセスから部分的に逸脱し、日本の都市計画における実験的なフィールドとなっている。

この変容は都市空間の不均質な勾配を生み出す一方で、ウォーターフロントの一般開放によって、日本の都市とその沿岸地域との関係性が大きく再編された。これにより、都市空間の一部としての埋立地の統合が進み、同時にグローバル化が進行する都市景観が形成されている。本研究では、この空間変容がもたらす社会経済的・人口学的な影響、とりわけ都市の魅力や土地利用の変化に関する課題を考察する。

東京、横浜、大阪、福岡の事例を通じて、この変遷のメカニズムと多様な都市形態を分析し、日本の都市沿岸部の未来を形作る「可能性のある領域」を明らかにする。

レミ・スコシマロは、地理学博士。トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学日本言語文化准教授。日本の都市中心部の社会人口学的再編、海面埋立地の開発、さらに広義では日本の土地開発、特に2011年3月11日の東日本大震災後の復興に関心を持つ。著者である Atlas du Japon, l’ère de la croissance fragile (Autrement, 2018) は日本語訳『地図で見る日本ハンドブック』(原書房、2018年)が出版されている。

【司会】ラファエル・ランギヨン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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