5月
16
2020



*中止:新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、こちらのイベントの開催を見送ることとなりました。あらためて開催する場合にはまたお知らせいたします。参加を予定されていたみなさまには申し訳ございませんが、ご了承いただけますようお願いいたします。

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プルーストの長篇小説『失われた時を求めて』は、フランスでも日本でもつねに変わらず愛読されている。この日仏シンポジウムは、プルーストと文学や芸術の諸分野との関係に関して積み重ねられた膨大な研究に依拠しつつ、本作がもたらした独創性と密接に結びついた新たな読解をきり拓くことを目的とする。この探索に寄与すべく、数名の現代作家はプルーストの愛読から得たものを披露する。

この機会に開催される「プルーストと美術」をめぐる展覧会は、『失われた時を求めて』が形成する想像上の美術館の扉を開いて、小説中で独自の役割を果たす数多くの画を紹介する。シンポジウム前夜に開催される「プルーストと音楽」に関するコンサートでは、作家の親しんでいた楽曲(歌曲、室内楽、オペラの抜粋)が発見できる。

プログラム:5月16日(土)

9:45開会の辞

  • 三浦 篤(東京大学)
  • 福井憲彦((公財)日仏会館理事長)

10:0012:00プルーストと批評
司会 ナタリー・モーリヤック・ダイヤー

  • アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス) 「如才なさの教訓、あるいはサント=ブーヴを愛すること」
  • マチュー・ヴェルネ(ソルボンヌ大学)「「サント=ブーヴに反論する」の偶然性」
  • 中野知律(一橋大学)「プルーストと料理芸術」

昼食

13:30—15:30プルーストと音楽
司会 ソフィー・デュヴァル

  • 和田章男(大阪大学)「プルーストと昔日の音楽」
  • セシル・ルブラン(ソルボンヌ・ヌーヴェル大学)「「現代音楽はかくも速く移りゆく!」──プルーストと同時代の作曲家たち」
  • 和田恵里(青山学院大学) 「『失われた時を求めて』におけるフランス・オペラの意味するところ」 

休憩

16:00—16:40
司会 湯沢英彦

  • 吉川一義(京都大学名誉教授) 「『失われた時を求めて』における「悪の芸術家」」

小休憩

16:5018:00プルーストと現代作家
司会 吉川一義

  • 青柳いづみこ(ピアニスト、作家) 「プルーストとドビュッシー」
  • 松浦寿輝(作家) 「小説と時間──プルーストの奇蹟」
  • 水村美苗(作家) 「母語で書くということ」

【登壇者】青柳いづみこ(ピアニスト、作家)、荒原邦博(東京外国語大学)、アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス)、ソフィー・デュヴァル(ボルドー・モンテーニュ大学)、福井憲彦((公財) 日仏会館理事長)、泉美知子(中央大学)、セシル・ルブラン(ソルボンヌ・ヌーヴェル大学)、松浦寿輝(作家)、ナタリー・モーリヤック・ダイヤー(CNRS/ITEM)、三浦篤(東京大学)、水村美苗(作家)、村上祐二(京都大学)、中野知津(一橋大学)、小黒昌文(駒澤大学)、クリストフ・プラドー(ソルボンヌ大学)、坂本浩也(立教大学)、ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所)、津森圭一(新潟大学)、マチュー・ヴェルネ(ソルボンヌ大学)、和田章男(大阪大学)、和田恵里(青山学院大学)、吉川一義(京都大学名誉教授)、湯沢英彦(明治学院大学)

【主催】(公財)日仏会館 
【協賛】京都大学文学部フランス語学フランス文学専修、立教大学文学部文学科フランス文学専修、日本フランス語フランス文学会、日本プルースト研究会 
【助成】(公財)石橋財団 
【協力】日仏会館・フランス国立日本研究所

※ 5月13日(水)〜31日(日)、2階ギャラリーにて展覧会「プルーストと美術」を開催
※5月15日(金)19:00〜 日仏会館ホールにてコンサート「フランス音楽の夕べ:プルーストと音楽」開催

詳細・登録:www.mfjtokyo.or.jp/events/symposium/20200516.html

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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