オリンピック・パラリンピック大会の立候補プロセスにおける大衆の参加と反対運動
[講演会] ミシェル・ケベル(ストラスブール大学)
18:00〜20:00 601号室 フランス語
国民投票の結果は、ただ一つの原因によるものとされることはほとんどない。それは通常、様々な状況や、有権者の動員や選択に及ぼしたであろう影響の組み合わせである。2024年のオリンピック招致をめぐるハンブルグの住民投票の失敗を、招致推進派と反対派の行動、前回の招致結果、地元メディアと投票前の世論調査の役割、地元スポーツ協会の役割に基づき、さらに地元の枠組みを超えた政治・立法的背景に基づいて分析、説明する。
ミシェル・ケベルは、ストラスブース大学社会学教授。地域の政治とそれを担う人々や、その民主主義の形態、とりわけ市民の参加と論争、協会における権力と政治参加の問題について研究をしている。
最近では、欧州のオリンピック・パラリンピック招致における市民の関わりについてのエクセレンス・イニシアティブを指揮した。現在、欧州プロジェクト「JUSTICE」の学術的活動の一つである、「都市部における公共交通機関へのアクセシビリティと利用者の参加(フランス/ベルギー/トルコの比較)」の責任者である。
【司会】ラファエル・ランギヨン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所