3月
04
2024

大衆文化、特に現在世界中で放映されているテレビシリーズの発展は、大きな変化をもたらしている。かつて、差異化の役割を担っていた文化は、社会的創造物と政治教育をもたらすのに必須の原動力になっている。 旬の社会問題に焦点を当て、それらに対し独自の回答を提案するテレビシリーズが数多く存在する:フェミニストとインターセクショナリティの要求、テロの脅威と闘う民主主義政権の両義性、イスラエルとパレスチナ紛争の批判的解釈、表現の自由とサイバーセキュリティ、気候変動を示唆する避けられない変化…アメリカ、フランス、そして日本のテレビシリーズは、大衆の疎外の道具どころか、大衆に共通の文化的レフェランスを提供し、熟考、論争、予測の空間となっている。

サンドラ・ロジェは、パリ第1パンテオン・ソルボンヌ大学の哲学科教授、IUF 会員。 ERC Advanced Grant DEMOSERIES プログラムの主任研究者。 言語哲学と道徳哲学に関する多数の著作あり。近著に 『Nos vies en series』(Climats、2019)、『Series, Laboratory ofoliticalwakening』(CNRS Editions、2023)、『TV-Philosophy』(University of Exeter Press)がある。

【司会】トマ・ガルサン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。