5月
11
2010
  • 講演要旨:

    日本の消費者は要求が高く洗練されていて、安全性に拘泥し、やや付和雷同的であると言われる。多くの点において日本の消費者は西洋の消費者とは異なり、事実、世界中の顧客を同じ製品とサービスで満足させることを目指す外国企業にとって日本の消費者は把握し難く、納得させることが難しい。

    日本の典型的な消費者像とニーズを理解し、それに応えるためには、1950年代までさかのぼって日本における消費の歴史を見直すことが不可欠である。また、国内で大きな力を持つ日本の商店や企業の戦略および景気変動が消費行動に及ぼす短長期的な影響を分析することも重要である。

  • 講師プロフィール:

    現在39歳のジャーナリストであり、AFP通信の東京特派員。パリと東京を行き来する5年間を過ごした後、2002年から日本在住。エンジニアとしての教育(音波、伝播と電気通信)を受けた後、当初は前衛的な日本におけるテクノロジーの位置付けと独自の応用を研究するために来日した。そのなかで日本の産業・企業に関心を抱くとともに、歴史的な観点から見た日本社会の全体的な機能ぶりに注目するようになる。

    その研究成果は2008年に出版された歴史・社会学的著作 Les Japonais (Tallandier社、506 p.) に結実する。日本社会を描き出したこの作品で2009年度渋沢・クローデル賞を受賞。

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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