2月
19
2024

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20世紀初頭のフランスでは、ジャポニズムは庭園を含むほとんどの芸術分野で存在していた。パリの万国博覧会は、フランス人造園家や庭師たちにとって、日本の庭園を初めて見る絶好の機会であった。これらの造園家の中には、裕福層からの依頼を受け、日本庭園の造園を試みる者もいた。ロベール・ド・モンテスキュー、グレフュール伯爵夫人、ユーグ・クラフト、アルベール・カーン、エドモンド・ロートシルト、ジェイムズ・ド・ケルジェグ、エフルシ・ド・ロートシルト、ウジェーヌ・ベルジェール、ガネー侯爵夫人などといった裕福な所有者達が自身の私有地に日本庭園や和風庭園を造らせた。造園された庭園の正式な数はまだ確定されていない。ちょうど同じ頃、日本ではフランスのジャポニズムに似た現象が起きていた。庭園や造園の芸術もまた、西洋の様式の影響を受けながら進化しており、19世紀末から20世紀初頭にかけて作られた公園や庭園の中には、西洋と日本のハイブリッドな形式概念とでも呼ぶべきものが見られる。例えば、東京の新宿御苑(1906年)は、明らかに第二帝政期のフランス風景式の影響を受けている庭園であり、初の日仏共同事業によって完成した庭園である。このように日仏両国において造成された庭園らは、海外の専門書や図鑑に頼りながら知識や技術を学ぼうとした造園家たちの努力によるものだけでなく、両国の現場において実際に行われた造園家や庭師たちの交流の賜物でもある。本講演では、20世紀初頭の庭園芸術における日仏の相互的な影響について、20世紀初頭の現場における造園家たちの実際の交流や見解の交差にフォーカスを当てて考察する。

※講演の最後に講師による日本語の総括有り

水眞洋子は2001年、琉球大学農学部卒業後、景観学(2010年、ヴェルサイユ国立高等ペイザージュ学校)、景観科学博士(2017年、ヴェルサイユ国立高等ペイザージュ学校)取得。 ヴェルサイユ国立高等ペイザージュ学校付属研究室(LAREP)の准研究員、パリ首都圏の大規模都市再開発計画「Grand Paris」研究プロジェクトの研究エンジニアを務め、異文化、特に日仏と専門領域の交錯に焦点を当てながら、さまざまなスケールの風景、庭園、都市空間、領土に関するテーマを扱う。

【司会】ジル・マスタルスキー(東アジア文明研究センター、東京国際フランス学園)、ソニア・ケラヴェル(ヴェルサイユ国立高等ペイザージュ学校付属研究室)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【共催】Sciencescope、東京国際フランス学園、千葉大学国際高等研究基幹、ヴェルサイユ国立高等ペイザージュ学校付属研究室

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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