Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

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2021年04月06日(火)

日仏会館図書室 読書会
バンド・デシネをフランス語で読む 第12回

「バンド・デシネをフランス語で読む」第12回を開催します。

バンド・デシネ(bande dessinée)とはフランス語圏のマンガのことで、略してBD(ベーデー/ベデ)とも呼ばれます。ここ10年くらいで邦訳はかなり増えましたが、それでも未邦訳のBDはまだまだ無数にありますし、その中にすばらしい作品もたくさんあります。新しい作品も毎年次々と生み出されています。古い作品も新しい作品も含めて、BDをフランス語の原書で読んでみませんか?

図1.jpg

BDの翻訳者である原正人氏が進行役をつとめ、毎回、1作品を取り上げ、冒頭部分を一緒に訳読していく読書会です。フランス語がある程度読めることが必要ですが、BDをはじめて読む方も、学生の方もぜひご参加ください。

今回もZoomを使って開催いたします。取り上げる作品は以下の通りです。

Lewis Trondheim, Approximativement, Editions Cornélius, 1995
https://www.cornelius.fr/catalogue/approximativement/

Approximativement.jpgのサムネイル画像

© Editions Cornélius / Lewis Trondheim

今回取り上げるApproximativementは、ルイス・トロンダイムによる1巻完結の自伝的作品。もともとはApproximate Continuum Comicsというタイトルで、1993年から1994年にかけて出版された24ページの季刊誌で、全6号をまとめて1冊にしたのが、本書Approximativementです。ルイス・トロンダイムは、1990年にジャン=クリストフ・ムニュやダヴィッド・ベーといった仲間たちと一緒にパリに共同アトリエを構え、L‘Association(ラソシアション)という出版社を創立しますが、それからしばらく経った1993~1994年頃の彼の日常が描かれていきます。描かれる対象は、家族や仲間たちとのささいなやりとり、彼自身の頭の中、社会に対するちょっとした不満などなど。その頃、ルイス・トロンダイムは日本の雑誌『モーニング』と『アフタヌーン』で作品を発表していたのですが、その当時の裏話も描かれています。その後、2000年代に入ってから、トロンダイムはLes Petits Riens de Lewis Trondheimという日常を描いたシリーズ作品を発表していきますが、本書はその原型的な作品です。

ルイス・トロンダイムは今やバンド・デシネを代表する巨匠のひとりですが、その代表作はほとんど訳されていません。単行本は2003年に絵本的なセリフのないBD『ミスター・オー』が講談社から出版されているだけ。その他、上述のLes Petits Riens de Lewis Trondheimが、白水社の雑誌『ふらんす』の2011年4月号から2013年3月号にかけて、「トロンダイムの徒然日記」というタイトルで訳載されました。


開催日時:2021年4月21日(水)15時~16時半
会場:Zoom


開催日時:2021年4月21日(水)18時半~20時
会場:Zoom
定員:各10名
参加:無料

参加方法:参加希望日時、お名前、ご連絡先、ご所属を明記してメールでお申込みください。読書会で使用するテキストについては図書室でご用意いたします。詳細はお申込みの際お知らせいたします。尚、出版社より当読書会でテキストを使用する許諾を得ております。
参加申し込みの際に登録いただいたメールアドレスに、イベント当日の12時までに招待メールをお送りします。メールのなかのリンクをクリックし、イベントに参加してください。
参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://youtu.be/p2x9hh8Vo2k

連絡先:日仏会館図書室
〒150-0013 渋谷区恵比寿3-9-25
Tel : 03-5421-7643 Fax : 03-5421-7653
Mail : biblio@mfj.gr.jp
(開室時間:火~土、13h~18h)
※以降、月2回開催予定(テキストは同一)。

次回以降は追ってご連絡します。


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