Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(UMIFRE19 フランス外務省・国立科学研究センター)

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2020年02月20日(木)

「バンド・デシネをフランス語で読む」第8回レポート

12月19日(木)15時からと18時半からの2回に分けて、日仏会館図書室読書会「バンド・デシネをフランス語で読む」第8回を開催しました。使用したテキストは同じものです。

日仏会館図書室 読書会
バンド・デシネをフランス語で読む 第8回
日時:2019年12月19日(木)15時~16時半、18時半~20時 
場所:日仏会館図書室
とりあげた作品:Frederik Peeters, Lupus, T1, Atrabile, 2003.
参加人数:15時~8名/18時半~6名
進行役:原正人氏 

日仏会館図書室では、バンド・デシネをフランス語の原書で読む読書会を今年4月から開催しています。進行役を務めていただいたのはバンド・デシネの邦訳を多く手がけている原正人氏です。原氏による読書会の趣旨の説明に続いて、参加者全員に簡単に自己紹介をしていただき、読書会がスタートしました。
なお、「日仏会館図書室 読書会 バンド・デシネをフランス語で読む」は、今後も月1回ペースで開催していく予定です。ご興味のある方は、当図書室の告知をご確認のうえ、お気軽にご参加ください。
以下、原正人氏による読書会の報告です。

今回取り上げた作品は、フレデリック・ペータース『リュピュス』(Frederik Peeters, Lupus, T1, Atrabile, 2003)です。

lupus.pngのサムネイル画像

※2011年に出版された4巻を全1巻にまとめた合本版の表紙です。

   作者のフレデリック・ペータースはスイスのバンド・デシネ作家で、『青い薬』(原正人訳、青土社、2013年)と『KOMA―魂睡』(ピエール・ワゼム作、鈴木賢三訳、パイインターナショナル、2014年)が翻訳されています。
   今回、訳読の対象となったのは冒頭から15ページ分。いつも通り、基本的には参加希望者に事前にテキストを渡し、予習してきてもらいました。当日その場で当てられた箇所をひとり1~数コマ単位で訳してもらい、必要に応じて文法事項や背景情報をみんなで補足し合いました。
   フキダシのセリフだけでなく、ナレーションも随所に散りばめられた文字が多い作品ということもあって、実際には6ページ目までしか進みませんでした。
   SF作品ということもあり、本書には惑星名や植物名など、独自の固有名詞が多く登場するのですが、SFになじみのない参加者は、そこに戸惑いを覚えたようです。
   あるコマに描かれた絵とそのコマのナレーションが意図的にズラされていることが多々あり、マンガの物語の語り方の豊かさに改めて気づかされました。
   ナレーション部分はしばしば詩的な文章で書かれていて、翻訳に際してきめ細やかな配慮が必要な作品だと思います。
   今後も引き続きさまざまなバンド・デシネを読んでいきたいと思います。
次回:2020年2月28日(木)


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