略歴
地理学者。トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学で日本語・日本文化を専門とする講師(マître de conférences)。
研究テーマは、日本におけるウォーターフロント開発と、それが都市中心部の社会・人口構成および景観の再編に果たす役割である。
2011年以降は、津波被災地の復興とその領域的影響を取り入れるかたちで、ウォーターフロントに関する研究を発展させてきた。
2016年から2020年まで東京の日仏会館に研究員として所属し、研究滞在を通じて日本には通算10年以上居住している。
学術分野
地理学、国土計画、都市計画、人口転換と人口変動
研究テーマ
1.日本におけるウォーターフロントと埋立地の研究
日本の埋立地 および都市ウォーターフロントを地理学的に分析し、それらが大都市(東京、横浜、大阪、福岡)における空間・景観・社会構造の再編に果たす役割を明らかにする。計画、沿岸環境、新たな都市空間の形成との相互関係を研究対象とする。
2.都市変容とメトロポリスのダイナミクス
日本における現代的な都市の高密化・高層化・再生のプロセスを観察し、公共・民間の都市開発主体の分析を行うとともに、新しい都市性やメトロポリスのガバナンスの形態を考察する。
3.人口変動と地域再編
日本およびアジアにおける少子化のメカニズムや国内人口移動が日本の空間構造に及ぼす影響を研究する。中心と周縁の対比、そして人口転換に直面する地方自治体の政策的対応を分析する。
4.災害・リスク・地域再生
日本における災害後(地震、津波、原子力事故など)の空間的・社会的再編の過程を明らかにする研究。