7月
03
2026

本講演会では、1953年以来、朝鮮半島を南北に分かつ非武装地帯(DMZ)付近を500kmにわたって歩き調査した結果を報告する。この未完成の境界線、「メタ国境」とも言えるこの地は、当初の時代と場所をはるかに超えて、多数の境界上に横たわる分厚い領域を構成している。2024年9月に開放された34の区間から成る「DMZ平和の道」を西から東へ横断した講師は、この徒歩での調査を踏まえ、科学的なアプローチとしてのウォーキング、またその過程で得た繊細で変化に富んだ記録について議論する。そして、軍隊、観光、珍しい動物たちや代替プロジェクトの共存するコントラストに満ちた風景の中に、また常に変容し続ける領土の中に見られる、別々に研究されがちな社会的現実の数々を、空間ごとのアプローチがどのように交差させるかを示す。

ヴァレリー・ジュレゾー(社会科学高等研究院、日仏会館・フランス国立日本研究所)

ヴァレリー・ジュレゾーは韓国を専門とする地理学者。社会科学高等研究院(EHESS)研究ディレクター。2024〜2026年まで、フランス国立科学研究センター(CNRS)代表として日仏会館・フランス国立日本研究所に研究員として滞在。DMZをはじめとする韓国に関する多数の論文を発表。著書に『南北の境界線を歩き続けて』Marche et démarche à la frontière coréenne(2026年)『巨大都市・ソウル』Séoul Mégapole (2011年)がある。バンジャマン・ジョワノー(ホンギク大学)とともに2018年に北朝鮮を訪れる。さらに詳しい経歴は https://cv.hal.science/valerie-gelezeau 

【ディスカッサント】ラファエル・ランギヨン=オセル (日仏会館・フランス国立日本研究所協力研究員)

地理学上級教員資格保持者、都市計画学博士。日仏会館・フランス国立日本研究所旧研究員で、ジュネーヴ大学准研究員。特に日本とスイスにおける地域・都市計画の批判的政治経済学に焦点を当てた研究を行う。

【司会】トマ・ガルサン (日仏会館・フランス国立日本研究所)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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