Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


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穏やかな脱成長のための概論


使用言語:フランス語
日時: 2010年07月05日(月) 18:00 - 19:30
講演者:セルジュ・ラトゥーシュ (パリ第11大学ジャン・モネ学部法学、経済学および経営学部名誉教授)
関連テキスト:http://www.nichifutsu-kaikan.jp/books/079.html
  • 協力:作品社

  • 講演要旨:
    本講演の当日(7月5日)にセルジュ・ラトゥーシュの著作が作品社から翻訳出版される予定である。2004年に出版された Survivre au développement および、『Commentaires』誌の13号に掲載された2006年のインタビューと2007年に発表された Petit traité de la décroissance sereine を訳出し、日本語で『経済成長なき社会発展は可能か?〈脱成長〉と〈ポスト開発〉経済学』と題されたこの著作により、ラトゥーシュの思想を日本語で読むことが可能となる。「脱成長 décroissance」とは何か? 脱成長はマイナス成長ではない。「無神論 a-théisme」という語と同じ意味において、「成長を度外視する a-croissance」と考えるほうが適当である。それはまさに信仰や宗教(経済、進歩および発展に対する信仰)を放棄することに他ならない。成長の際限ない追求が地球の終焉を不可避的に招くということは認識されていても、影響(生産と消費を縮小する)はまったく直視されていない。しかしここで軌道修正をしなければ、エコロジーと人類の破綻を免れることはできない。今こそ、落ち着きを持って、異なったロジックに基づくシステムを思い描く時である。それは「脱成長社会」に他ならない。

  • 講師プロフィール:
    1940年1月12日ヴァンヌ生まれ。経済学者、哲学者。パリ第11大学ジャン・モネ学部(法学、経済学および経営学部)名誉教授。「良心的経済成長拒否者」であり、雑誌『Entropia』(脱成長に関する理論的・政治的研究誌)友の会会長。また、『La Revue du MAUSS』誌の有力な寄稿者の一人。代表的な著作に L’Occidentalisation du monde : Essai sur la signification, la portée et les limites de l’uniformisation planétaire (La Découverte, 1989), L’Autre Afrique, entre don et marché (Albin Michel, 1998), Justice sans limites (Fayard, 2003), L'invention de l'économie (Albin Michel,.2004), Survivre au développement : De la décolonisation de l’imaginaire économique à la construction d’une société alternative (Mille et une nuits, 2004), Décoloniser l'imaginaire. La pensée créative contre l'économie de l’absurde (Parangon, Lyon. 2004), Le pari de la décroissance (Fayard, 2006), Petit traité de la décroissance sereine (Mille et une nuits, 2007), Entre mondialisation et décroissance. L’autre Afrique (A plus d’un titre éditions, Lyon 2008) などがある。
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