2月
13
2024

定員に達したためお申込みを締め切りました

ジャンヌ・ダルクがフランスの歴史上の重要な人物となって久しいが、武器を手に戦闘に参加したその他の女性たちについて残された痕跡は少ない。しかしながら、アンシアン・レジーム期における攻城戦は、女性が積極的に都市の防衛に参加することを促した。また、女性であることを隠し軍隊に入隊し戦役に加わる女性たちもいた。戦闘に参加した女性たちは、例外的であり、社会的な規範を逸脱した存在とみなされていた。それにもかかわらず、同時代のエリートまた民衆に向けて書かれた文献では彼女たちは称賛されていたのである。フランス革命期には、祖国を防衛するため女性が入隊できるように女性部隊を編成する計画が持ち上がるが、男女同権的また愛国的な立場から成された主張として注目される。しかし、1793年、軍隊から女性は、随行者と酒保商人を例外として排除された。本講演は、女性戦闘員という近年多くの研究によって刷新されたテーマを取り上げ、彼女たちの体験の多様性に光をあてる。

シルヴィ・スタインベルグは、アンシアン・レジーム(16〜18世紀)を専門とする歴史家、社会科学高等研究院教授、歴史研究センターに所属。グランゼコール準備級およびソルボンヌ大学で学び、アグレガシオンを取得。性の歴史の先駆者ジャン=ルイ・フランドランの指導のもと、近世における異性装に関する博士論文を執筆、同博士論文を『性の混同:ルネサンスから革命期までの異性装』(2001年)として上梓、フランスにおけるジェンダー史研究に貢献を行う。

以降、ジェンダー、身体の歴史に関する多様なテーマ(女性の身体的な経験、家族のなかの女性の地位、親子関係といった家族など)について研究、著書『額の汚点(しみ):16・17世紀フランスにおける庶出子』(2016年)を出版。婚外子研究における主要な参考文献となった同著では、アンシアン・レジーム社会における社会的差異化のプロセスに光をあて、同社会では生まれとジェンダーと世襲制に基づく差異化が身分と特権の階層的な編成のなかに組み込まれていることを提示した。編著『もうひとつの性の歴史』(2018年)では、1970年代および80年代の歴史学の継承と刷新の観点から性の歴史に関する研究の総括をおこなう。フランスにおける女性史・ジェンダー史の主要な学術雑誌『クリオ:女性、ジェンダー、歴史』の共同編集長を務め、2000年には、性暴力の歴史への関心から、特集号『弄ぶこと、強要すること、強姦すること』の監修を行った。

【講師】シルヴィ・スタインベルグ(社会科学高等研究院)
【ディスカッサント】高澤紀恵(法政大学)
【司会】芹生尚子(東京外国語大学)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【後援】日仏歴史学会、JSPS科研費18K01023 

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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