都市の憂鬱―小林清親(1847−1915)の「東京名所図」を読む
[ 講演会 ]
使用言語:
フランス語 (通訳付き)
日時: |
2017年04月10日(月) 18:30〜20:00 |
場所: |
1階ホール |
講演者: |
フランソワ・ラショー(フランス国立極東学院) |
要旨 九十余枚存在が確認されている、新旧の入り混じった新都の景観を画題にする小林清親の『東京名所図』は、日本の「近代性」(モダニティ)の定義において今日まで重要な地位を持ち続けている。大正・昭和期の文芸界では、「モダニティ」の視覚化の早期の試みとして、また、近代の都市空間の産物たる憂鬱(メランコリー)の表現としても高く評価された。木下杢太郎や永井荷風の「清親論」、そして西洋の近代に対して同様の感慨に浸ったシャルル・ボードレールとレオン・ポール・ファルグの作品を通して、清親の「東京名所図」の意義を問いなおしたい。
プロフィール フランス国立極東学院教授、同院東京支部長。日本美術史・宗教史を専門とする。主な研究テーマは近世の文人・蒐集家・古物研究家の比較研究、近世期における東アジアの文化交流史、軍記物語の世界と国民意識の形成など。
【司会】坂井セシル(日仏会館・日本研究センター)
【主催】日仏会館フランス事務所
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