Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(UMIFRE19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


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宗教・ライシテ・道徳
日仏の道徳・宗教教育と新たな政策

[ 討論会 ]

使用言語:フランス語 (通訳付き)
日時: 2014年03月20日(木) 18:30 - 20:30
場所: 1階ホール
【講師】
ジャン・ボベロ(パリ国立高等研究実習院)
井上順孝(國學院大學)

【司会】
伊達聖伸(上智大学)

【趣旨】
 フランス共和国の根本原理であるライシテは、しばしば非常に激しい熱を帯びながら、何度も蒸し返される議論の対象となっている。ライシテをめぐる議論は、少なくとも1989年の「スカーフ事件」以来、政治・社会問題のアクリュアリティの前景を占めてきた。ライシテを学ぶことは、今や共生のために必要不可欠であるかのようだ。こうしたなか、ヴァンサン・ペイヨン教育大臣は、2015年から学校でライシテの道徳を導入することを決めた。1882年にジュール・フェリーによって法制化され、1968年の5月革命によっていったん廃止された教育が、新しい形で導入されようとしている。他方、2002年にレジス・ドゥブレが宗教教育についての報告書を提出してから10年が経過しているが、現在のフランスの公立校でどのような宗教教育がなされているのかは、あまりよく知られてない。
 日本の戦後の道徳教育は、かなり形骸化しているのが実態だということについては衆目の一致するところだろう。そこに目をつけた安倍政権は、「教育再生」に力を入れている。2013年10月には、道徳の「教科化」の方針が打ち出された。公立校での宗派教育は禁じられている一方で、宗教知識教育は可能というのが大方の意見だが、宗教情操教育をめぐっては、賛成派と反対派のあいだで議論が硬直しがちである。2011年に発足した「宗教文化推進センター」(CERC)は、宗教文化という観点から、このような状況を打開しようとする試みとも見られる。
 このような状況を踏まえ、日仏会館ではフランスと日本のライシテと宗教教育の専門家2氏をお招きし、両国の道徳教育と宗教教育の歴史・現状・課題について報告していただき、さらに討論によって論点を深める。両氏は国ごとに異なるさまざまな状況について比較分析を行なう研究を長らく続けてきた。両国のライシテの歴史とその争点について考察することにより、最近の教育政策をめぐる諸問題を両国の宗教的伝統と多様性において理解するための糸口もまた見えてくるだろう。

【プロフィール】
ジャン・ボベロ:パリ高等研究院名誉教授。「ライシテの歴史と社会学」講座を担当。ライシテ、国家と宗教の関係、良心の自由、宗教的多様性、プロテスタンティズムの歴史と社会学などを専門とし、フランスにおけるライシテ関連の「事件」を学問的であると同時に市民の観点からも扱う。著作は15の言語に訳されている。日本語では『フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史』(白水社)が刊行されている。

井上順孝:國學院大学教授、日本宗教学会会長。専門は比較宗教学、近代の宗教運動、とりわけ近現代日本における神道の位置と、日本の宗教教育について研究している。これらの日本の諸問題に関する英語論文は、英語圏で参照されている。『神道事典』改定英訳版のオンライン化も主導した。

伊達聖伸:上智大学准教授。2011年度渋沢=クローデル賞受賞。専門は宗教学(政治と宗教)。フランス、ケベック、日本のライシテと教育について研究している

【主催】 日仏会館フランス事務所

* 日仏会館フランス事務所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページのイベントカレンダーからの申込みが必須となります。警備強化のため、当日の受付に際しては身分証明書の提示をお願いしております。

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