Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


雑誌『EBISU』 / 刊行物

研究業績


震災とヒューマニズム
3・11後の破局をめぐって

刊行年 :
2013
価格 :
¥2800(+税)
€-
著者 :
日仏会館・フランス国立日本研究センター[編]
クリスチーヌ・レヴィ/ティエリー・リボー[監修]
岩澤雅利/園山千晶[訳]
336ページ
出版社 :
ISBN : 9784750338149
雑誌『Ebisu』の3・11特集号(47号、2012年春・夏)の和訳

 
目次

序文
 
  • 3月11日の大震災とフクシマ――2年がたって(クリスチーヌ・レヴィ)

地理学の視座から
  • 2011年3月11日の地震と津波――地域的特性からみた津波対策の盲点(レミ・スコシマロ)
  • 火山とともに生きる――災害リスクの地理学(マリー・オジェンドレ)

災害の本質 
  • 風土、縁起、そして自然的かつ人間的な災害(オギュスタン・ベルク)
  • 悪意なき殺人者と憎悪なき被害者の住む楽園――ヒロシマ、チェルノブイリ、フクシマ(ジャン=ピエール・デュピュイ)
  • 「未来」はどこにあるのか(西谷修)
  • 技術の支配と民主的管理(アラン=マルク・リュ)

政治と原子力
  • 危機管理と現代日本の政治文化――菅直人首相は本当に責務を怠ったのか(ティエリー・グットマン)
  • 原子力の帝国――福島の「平和のための原子力」が放射能漏れを起こす前(ティエリー・リボー)
  • 日本の新聞が原子力の「平和利用」の推進に果たした役割(ティノ・ブリュノ)
  • 「核アレルギー」からの転換――日本における原子力広報(マチュー・ゴレーヌ)

守ること、声を上げること
  • 放射線防護によって誰が保護されるのか?(ポール・ジョバン)
  • 3月11日の大惨事後の女性の声(クリスチーヌ・レヴィ)
  • 日本の環境破壊――〈庶民の知恵:サヴォワール・プロファンヌ〉と市民運動のもたらすもの(ジャン・ラガンヌ)
  • 福島の被災農家たち――極限の選択をしいられて(アンベール‐雨宮裕子)

復興の胎動
  • 大槌町の復興――住民の意向と計画(江口久美/窪田亜矢/永瀬節治/黒瀬武史)
  • 復興の諸問題――都市という織布を織り直す、社会的紐帯を結び直す(ミュリエル・ラディック)
  • 大震災後の公共住宅政策(セシル・浅沼=ブリス)
  • 町内会とコミュニティ――3・11後の地域回帰(パトリシア・丸美如)
  • 日本に生きる(マニュエル・タルディッツ)
  • 思い出を復元する――写真をよみがえらせる気仙沼の取り組み(コラリー・カステル)

災害はどう表現されてきたか
  • 日本不在の洪水――日本文化における自然の危険性と災害(フィリップ・ペルティエ)
  • 日本の想像界における天変地異と政治権力――安政江戸地震の鯰絵(ジュリアン・ベルナルディ.モレル)

証言
  • 拒絶から連帯へ――荒野に立って(鎌田慧)
3・11へのまなざし
  • 展望――福島で住民を守るとは?(ティエリー・リボー)

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