1月
22
2016

本講演では、日本が仏領インドシナの一部を占領した期間について、日仏二国間のみならず多国間関係の視点から分析する。長年にわたり解決済みとされてきたこの問題を、日仏の原史料に基づいて根本的に見直すことがその目的である。
これまで日本とフランスは、主に平和的かつ実り多い関係を保ってきた。しかし、大きな例外もある。それは、いわゆる「仏印進駐」であり、日本軍が仏領インドシナを占領したことである。1940年6月から1941年12月に至るまで、東南アジアにおけるイギリス、アメリカ、オランダ各国の領土に侵入するため、日本は仏領インドシナを踏み台として利用する政策を実施した。孤立していたヴィシー政権は、日本の軍事的優越を認め、仏領インドシナの占領を許さざるを得なかった。真珠湾攻撃の直後に、フランスは対インドシナ支配を保っていくために、インドシナの大東亜共栄圏への所属を受諾する以外に道はなかった。それ以来、インドシナに対する日仏両国の共同支配が3年以上続くことになった。

プロフィール:
フランク・ミシュランは明治大学・特任准教授、リヨン東アジア研究所及びパリ・ソルボンヌ大学のロラン・ムニエ研究所の研究員である。2014年12月にパリ・ソルボンヌ大学近現代史研究科博士号取得。博士論文のテーマは、1940年6月から1941年12月に至るまでの仏領インドシナに対する日本政策についてである。2015年に日仏会館・読売新聞共催の渋沢・クローデル賞を受賞。現在、日本とフランスで博士論文の出版を準備しており、日本の軍隊の歴史に関する書籍(Perrin出版)を執筆中である。

【講師】フランク・ミシュラン(明治大学)
【主催】(公財)日仏会館、日仏会館フランス事務所
【後援】(公財)渋沢栄一記念財団、読売新聞社

逐次通訳

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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