1月
22
2015

【要旨】
 オスカー・ワイルドとは異なりマルセル・プルーストは同時代の装飾芸術にさほど関心を示さなかったが、それでも水槽の頻出するその作品にはアール・ヌーヴォーの特徴たる「水中スタイル」が目立つ。バルベックの部屋の「ガラス戸つきの書棚」は明らかに「モダン・スタイル」の正真正銘の実例である。だが「モダン・スタイル」とはなにか? この表現は『失われた時を求めて』に五度にわたり出てくるが、その意味がきちんと解明されたことはなかった。これは信じられているような、アール・ヌーヴォーの英語名ではない。このフランス語独自の英語風表現は、装飾芸術の国際的な刷新を指し示すもので、美的感覚と社会思想をないまぜにしたこの刷新は、人を魅惑するとともに不安にする…… プルーストは、この芸術潮流の国際色ゆたかな「成金趣味の」息吹を完全に感じとって、それをさりげなく際立たせたが、その短期間の開花はドレフュス事件の歳月と重なる。メープルの家具、リバティーやウィリアム・モリスの布地、ジャポニスムなども、このコスモポリタニズムと共通の性格をもつ。つねに断片的に論じられてきた『失われた時を求めて』における装飾芸術の問題は、全体として考察すべきであり、そうしてはじめてプルーストが好んださまざまな照応関係を把握することができる。

【プロフィール】
ソフィー・バッシュは、パリ=ソルボンヌ大学フランス文学教授。『成金趣味貯蔵庫、マルセル・プルーストと「モダン・スタイル」── 「失われた時を求めて」における装飾芸術と政治』(ブレポルス、2014)を刊行。主な著作に『パリ・ヴェネツィア1887-1932──ポール・ブールジェからモーリス・デコブラに至るフランス小説における「ヴェネツィア・ブーム」』(シャンピヨン)、『バカ騒ぎ小説』(ロベール・ラフォン、ブーカン版)、主な編著に『ギュスターヴ・カーン作品集』(クラシック・ガルニエ)、校訂版にアルフォンス・ド・ラマルチーヌ『オリエント紀行』、テオフィル・ゴーチエ『オリエント』(ガリマール)などがある。

【司会】 吉川一義(京都大学名誉教授)

【主催】 日仏会館フランス事務所
【後援】 CELLF(フランス語フランス文学研究センター、CNRS /パリ・ソルボンヌ大学 UMR 8599)、日本プルースト研究会、日本フランス語フランス文学会、日仏美術学会

* 日仏会館フランス国立日本研究所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページからの申込みが必須となります。

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