
フランク・ミシュラン
略歴
2017年4月より、帝京大学(東京)にて教授を務めております。パリ・ソルボンヌ大学(ローラン・ムニエ・センター)及び日仏会館内のフランス国立日本研究所の協力研究員も兼務しております。これまでに、モントリオール大学(2016年3月〜4月)およびリヨン政治学院(2019年2月〜3月)にて客員教授を務めた経験がございます。
パリ・ソルボンヌ大学にて博士号を取得し、2018年にはフランス海外圏学士院の会員に選出されました。
学術分野
国際関係史、軍事史、政治史、現代日本史、アジア太平洋地域史
研究テーマ
私の研究は日本の近代史を専門としており、特にフランス領インドシナに対する日本の政策と、それが太平洋戦争へと至る一連の出来事に果たした役割に焦点を当てています。これらの研究成果は、2019年にフランス語で『太平洋戦争はインドシナで始まった 1940–1941年』(Passés composés)として出版され、その邦訳が2026年にミネルヴァ書房より刊行される予定です。
また、日本の外交政策や軍事問題、さらに戦前から戦後にかけての日本社会の変容にも特に関心を持っています。現在は、1853年以降の日本の軍隊史に関する新著を執筆中です。加えて、太平洋戦争の勃発に至る過程をテーマとした新たな研究プロジェクトを、日本学術振興会(KAKEN)の助成を受けて開始しています。