国際シンポジウム

アジアと欧州における不動産危機とその対応

2001年9月10,11日/於 日仏会館ホール
[JR山手線・地下鉄日比谷線 恵比寿駅下車 徒歩12分]
入場無料・申込み制/日・英同時通訳付
主催:日仏会館
後援:在日フランス大使館/駐日欧州委員会代表部

申込み方法

氏名,所属先,専門,電話及びファクス番号,メールアドレスを明記の上,Eメールまたはファクスにてお申し込み下さい。なお,定員に達し次第,受付を締め切らせていただきます。

 ●メール送付先:foncier@mfj.gr.jp

 ●ファクス送付先:(03) 5421-7651

[最終更新日:2001-07-31]


英語版プログラム

アジアと欧州における不動産危機とその対応

最近20年間に,世界の大都市のほとんどで土地ブームが起こり,それにつづいて土地価格の深刻な下落が生じた。こうした土地の上昇と下落のサイクル,あるいは「バブル」は,アジアにおいては破壊的なものであり,特に日本では,不良債権の処理が政治経済的な最重要課題ともなっているのである。

欧州での経験と比較して,北アジアにおける不動産危機はどれほどのものだったのか? アジア,ヨーロッパ各国の間で,バブルの生成や当局の施策に関して,共通する側面はあったのだろうか? 不動産危機を回収するための政策について,その結果はどうだったのか?

欧州とアジア(日本,フランス,中国,韓国)の12名の土地問題の専門家(大学,企業)がシンポジウムに参加し,こうした一連の問題に答えようというものである。今回は,特に,アジアの5つの大都市(東京,香港,上海,台北,ソウル)に焦点を絞って分析する。


プログラム

第1日 9月10日(月)
9:30開会の辞 ナターシャ・アヴリーヌ(フランス国立科学研究センター研究員[土地経済論],日仏会館研究員,シンポジウム・オーガナイザー)
第1セッション:日欧の比較
10:00「欧州での不動産の動向と土地政策」
 ヴァンサン・ルナール(フランス国立科学研究センター主任研究員[土地経済論],理工科学校教授)
10:45討論
11:00コ−ヒ−ブレ−ク
11:15「土地バブルと日本での対応」
 長谷川徳之輔(明海大学不動産学部教授)
12:00討論
12:15昼食
第2セッション:東京の地価を検証する
14:00「バブル期の東京における,公的評価額のデータと比較した実勢価格」
 肥田野 登(東京工業大学教授[経済学])
14:45「東京の土地取引の現状」
 塩見紀昭(不動産経済研究所研究員)
15:15討論
15:30コ−ヒ−ブレ−ク
第3セッション:都市計画に対するバブルの影響
15:45「東京の超郊外住宅地に対するバブル崩壊の影響」
 小場瀬令二(筑波大学社会工学系教授)
16:20「東京の都市計画について:最近20年間を振り返り,21世紀の最初の10年を展望する」
 大村健次郎(筑波大学社会工学系教授)
17:10討論
第2日 9月11日(火)
第4セッション:香港と中国大陸
9:00「香港の地価の動向」
 李 寧衍(香港大学住宅・建築学科助教授)
9:45討論
10:00「上海の土地投機」
 寧 越敏(華東師範大学[地理学],上海)
10:45討論
11:00コーヒーブレーク
11:15「日本企業の上海での投資:森ビルのケース」
 金津正樹(フォレストオーバーシーズ開発企画部企画担当[森ビルグループ])
12:00討論
12:15昼食
第5セッション:ソウルと台北
13:45「ソウルの土地ブーム」
 朴 信映(住宅研究所研究員[行政学博士],ソウル)
14:30討論
14:45コーヒーブレーク
15:00「台北では何故バブル現象が起きなかったのか?」
 陳 禮俊(山口大学経済学部講師)
15:45討論
16:00総括 ナターシャ・アヴリーヌ
16:45閉会の辞 ヴァンサン・ルナール

問い合わせ先:日仏会館フランス事務所
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 3-9-25/TEL 03-5421-7641


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