Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


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2021年05月13日(木)

日仏会館図書室 読書会
バンド・デシネをフランス語で読む 第13回

バンド・デシネ(bande dessinée)とはフランス語圏のマンガのことで、略してBD(ベーデー/ベデ)とも呼ばれます。ここ10年くらいで邦訳はかなり増えましたが、それでも未邦訳のBDはまだまだ無数にありますし、その中にすばらしい作品もたくさんあります。新しい作品も毎年次々と生み出されています。古い作品も新しい作品も含めて、BDをフランス語の原書で読んでみませんか?

BDの翻訳者である原正人氏が進行役をつとめ、毎回、1作品を取り上げ、冒頭部分を一緒に訳読していく読書会です。フランス語がある程度読めることが必要ですが、BDをはじめて読む方も、学生の方もぜひご参加ください。

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今回もZoomを使って開催いたします。取り上げる作品は以下の通りです。
Julia Billet (scénario), Claire Fauvel (dessin), La Guerre de Catherine, Rue de Sèvres, 2017.
https://www.editions-ruedesevres.fr/la-guerre-de-catherine


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© Rue de Sèvres / Julia Billet, Claire Fauvel


今回取り上げるLa Guerre de Catherineは、ジュリア・ビエが2012年に出版した小説を、2017年にクレール・フォーヴェルがコミカライズした1巻完結の作品です。原作の小説は、ジュリア・ビエの母親の実体験が着想源になっているようです。バンド・デシネ版は、2018年のアングレーム国際バンド・デシネフェスティバルで子供向け作品賞を受賞し、話題になりました。

物語の舞台は第二次世界大戦のさなか、ドイツ占領下のフランスのパリ。ユダヤ人の少女ラシェル・コーエンは両親と生き別れになり、「セーヴル子供の家(Maison d'enfants de Sèvres)」に身を寄せています。セーヴル子供の家は、ラシェルのように身寄りのない子供たちを受け入れる施設。ラシェルはそこで教師のひとりから写真のイロハを学び、貸し与えられたローライフレックスをいつも持ち歩いています。やがてドイツ軍がセーヴル子供の家にまで迫ると、ユダヤ人の子供たちは、ユダヤ人だと見破られないように名前を変更し、子供の家の人脈を頼りに、フランスの各地へと避難しなければならなくなります。こうして、ラシェルは、カトリーヌ・コランと名を変え、まずはフランス中南部の町リオン(Riom)に向かうことになります。教師たちの計らいで、ローライフレックスを持っていくことを許されたカトリーヌ=ラシェルは、ゆく先々でさまざまな人びとと出会い、その姿をカメラに収めていくことになります。


開催日時:2021年5月26日(水)15時~16時半
会場:Zoom

② 開催日時:2021年5月26日(水)18時半~20時
会場:Zoom

定員:各10名
参加:無料

参加方法:参加希望日時、お名前、ご連絡先、ご所属を明記してメールでお申込みください。訳読に参加される方にはテキストをご用意いたします。訳読をせず、観覧だけの参加も歓迎します。その場合は、お申し込みの際にその旨、お知らせください。詳細はお申込みの際お知らせいたします。尚、出版社より当読書会でテキストを使用する許諾を得ております。
参加申し込みの際に登録いただいたメールアドレスに、イベント当日の12時までに招待メールをお送りします。メールのなかのリンクをクリックし、イベントに参加してください。
参加方法についての詳細はこちらをご覧ください:https://youtu.be/p2x9hh8Vo2k

連絡先:日仏会館図書室
〒150-0013 渋谷区恵比寿3-9-25
Tel : 03-5421-7643 Fax : 03-5421-7653
Mail : biblio[@]mfj.gr.jp
(開室時間:火~土、13h~18h)
※以降、月2回開催予定(テキストは同一)。次回以降は追ってご連絡します。

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