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作家としての人生をいかに終えるか。文学は本質的に死や喪や憂愁と結びついています。これこそモンテーニュからバルトにいたる導きの糸です。ところが、物書きの晩年の作は、これまで画家や音楽家の老境のスタイルほどには興味を惹きませんでした。画家や音楽家のほうが、手や眼や耳など身体の衰弱に影響される度合いが大きいからです。「ある年齢になったら仕事をやめねばなるまい、どんな人間も衰えていくものだから」―プッサン最後の数枚の絵を前にベルニーニはそう宣告しています。本講演では、作家の老いと、晩年の作品の評価の問題を考えます。
【司会】中地義和(東京大学名誉教授)
【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所
* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。
日仏会館フランス事務所 / イベント・カレンダー > 2022年6月21日