Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

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2011年1月26日(水)のイベント

中国の強さは本物か?

[ 一般公開講演会 ]

使用言語:フランス語 (同時通訳付き)
日時: 2011年01月26日(水) 18:00
場所: 1階ホール
講演者: ギ・ソルマン (文筆家)
  • PDF版講演会開催案内

  • 講師プロフィール:
    仏国立行政学院(ENA)出身のギ・ソルマンは自由経済、人権およびグローバリゼーションの擁護者として知られるフランスの知識人である。1970年から2000年までパリ政治学院で経済学を講じ、カリフォルニアのスタンフォード大学でも教鞭を執った。1995年からはブーローニュ=ビヤンクール市長補佐および同市の経済・社会委員会委員長を務める。1995年から97年には首相付き「未来と戦略委員会」の委員長も務めた。1979年に飢饉に対する人道援助団体 Action contre la faim を創設し、現在は名誉理事長。出版社 Editions Sorman の創設者にして代表でもあり、法律、都市計画、公衆衛生、地方自治体に関する15の週刊専門誌を出版している。フィガロ紙、ル・モンド紙、ABC紙(スペイン)、ウオール・ストリート・ジャーナル紙、シティ・ジャーナル誌、東亜日報、レプド・ジュネーブ紙に定期的に寄稿。妻の Marie-Dominique Deniau と共にパリとニューヨークに居を構える。
    多数ある著作の多くが複数の言語に翻訳されている。日本語への翻訳には『レーガン のアメリカ』L’Amérique de Reagan(新潮社、1984年)、『新「自由の時代」』La Solution libérale(春秋社、1986年)、『悩める第三世界:貧困からの脱出』La Nouvelle richesse des nations(TBSブリタニカ、1989年)、『20世紀を動かした思想家たち』Les Vrais penseurs de notre temps(新潮社、1990年)、『みんながアメリカを嫌う』Made in USA(朝日新聞社、2006年)、『幻想の帝国―中国の声なき声』L'année du Coq : Chinois et rebelles(駿河台出版社、2008年)などがある。

  • 講演要旨:
    中国経済は、高度成長期の日本や日本を追いかけた韓国の「アジア・モデル」に従って発展をとげてきた。しかし平均二ケタ台の高い成長率は、中国社会を統合するどころか、富める者と貧しい者に分裂させている。かかる分裂は、政権の座にあって社会的発展より国威発揚をめざしてきた共産党の大国化政策の結果である。いまや二つの不安定要因が中国の未来に影を落としている。一つは、大学や研究機関にイノベーション能力があるかどうか。もう一つは、中国のアジアにおける帝国的野心がいかなるものか、である。

* イベントは、特に記載のない限り、すべて無料となっております。参加をご希望の方はお申し込みをお願いいたします。

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