Maison Franco-japonaise: 日仏会館 日仏会館・フランス国立日本研究所(Umifre 19 フランス外務省・国立科学研究センター)

言語:JA / FR


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フラゴナール,軽妙洒脱な画家

[ 一般公開講演会 ]

使用言語:フランス語 (通訳付き)
日時: 2010年10月18日(月) 18:00
場所: 1階ホール
講演者: ジャン=ピエール・キュザン (前ルーヴル美術館絵画部長)
  • 講師プロフィール:
    1944年生まれ。1972年から73年までローマのフランス・アカデミーの給費研究生。1973年からルーブル美術館絵画部門学芸員となり、1994年から2003年まで同部門学芸部長。2003年から2009年にかけては国立美術史研究所(INHA)副院長を務めた。フランス17世紀絵画(ヴァランタン、ヴーエ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、ル・ナン兄弟など)およびフランス18世紀絵画(フラゴナール、ヴァンサンなど)を専門に、著作や論文、展覧会カタログなどを発表。著書には Fragonard, Vie et oeuvre (Fribourg et Paris,1987) などがある。 また、昔の画家と20世紀芸術との関係(ラファエル、フラゴナール、アングル)についても著作がある。2005年に東京の国立西洋美術館で開催されたジョルジュ・ド・ラ・トゥール展の監修を行った。

  • 講演要旨:
    ジャン=オノレ・フラゴナール(1732年〜1806年)はその見事な筆致と華やかな色彩で描かれた輝かしい作品によって、貴族的な生活の悦びと恋愛の逸楽とに深く結びついたフランスの18世紀を活写した。南仏に生まれたフラゴナールはパリでブーシェの弟子となる。2度滞在したイタリアでは、その光に魅了され、民衆像に画趣を見出すとともに自然からインスピレーションを得た。短期間で仕上げられたその作品の自然さと明るさは19世紀および20世紀芸術を予感させるものであり、フラゴナールの豊かな教養も示している。彼は、時として“模倣”とも言えるまでに、黄金時代のオランダ絵画の巨匠から着想を得ている。風景画ではロイスダールの作風がうかがえるし、老人の頭像ではレンブラントの影響が見られる。後年の作品では、その創造力は決して失われることなく、革命期の好みに合ったより洗練されて写実的な作風へと変化したが、そこにはやはり17世紀オランダのピーテル・デ・ホーホやテルボルフの影響が見られる。

  • 共催:日仏美術学会

* 日仏会館フランス事務所主催の催しは特に記載のない限り、一般公開・入場無料ですが、参加にはホームページのイベントカレンダーからの申込みが必須となります。警備強化のため、当日の受付に際しては身分証明書の提示をお願いしております。

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