2020年01月09日(木) |
弊館元研究員及び元所長代理 パスカル・グリオレ逝去のお知らせパスカル・グリオレが2020年1月1日逝去いたしました。(享年73歳) グリオレは1946年9月23日パリ生まれ。1970年から1986年までフランス国立東洋言語文化大学視聴覚センターの技術者として勤務。同時に日本語の勉強を始め、日本の文部省の国費留学生として1973年から1976年までの3年間、東京学芸大学で学びました。1983年に論文「近代日本語の形成」で修士号を取得し、1986年には新たに設置された日本語・日本文化学部の研究指導資格を取得。1991年にはジャン=ジャック・オリガス教授の指導のもと、論文「日本人から見た日本語の文字の体系ー1900年から現在までの言語政策と論争ー」で博士号を取得し、同年、東洋言語文化大学の准教授に就任 。日本研究センター (CEJ)、シパンゴ編集委員会メンバーとして2014年に退職するまで積極的な役割を果たした他、ジュネーブ大学講師(1983-1992)、弊館研究員(1997-2000)、弊館所長代理(1998-1999)も務めました。「日本の近代化と文字改革」(1985)を著し、「言語帝国主義の過去と現在」(2005)、「筆から印刷へ」(2006)などの共著も多数。晩年には日本の大衆演劇に熱中し、多くの記事を書きました。 |
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